Sightsong

自縄自縛日記

ケニー・ホイーラー+リー・コニッツ+デイヴ・ホランド+ビル・フリゼール『Angel Song』

2014-10-04 10:01:35 | アヴァンギャルド・ジャズ

ケニー・ホイーラー+リー・コニッツ+デイヴ・ホランド+ビル・フリゼール『Angel Song』(ECM、1996年)を、先日亡くなったホイーラーへの個人的な追悼として、繰り返し聴く。

Kenny Wheeler (tp, flh)
Lee Konitz (as)
Dave Holland (b)
Bill Frisell (g)

この盤が出たばかりの1997年に、新宿DUGでリー・コニッツにサインをいただこうと見せたところ、かれは「これ良いだろう!良いだろう!」と連発した。その通り、本当に良いのだ。それ以降ずっと手放さず、ときどき聴いてきた。

ホイーラーのトランペットは、『Gnu High』しかり、雲の切れ目から射してくる日光のように、音が天から降ってくるイメージを喚起する。全体としては「ECM的」とでもいうのか、哀しさを抑制したような静かな曲が並ぶ。コニッツはその中で、実に丁寧にさまざまな音色を出している。そして、ホランドは、バレリーナが爪先で立って躍るような素晴らしいベース。

耳を傾けていると、感情の閾値近くまで何かがせりあがってくる。

●参照
ジョン・サーマン『Flashpoint: NDR Jazz Workshop - April '69』
ギル・エヴァンス+リー・コニッツ『Heroes & Anti-Heroes』
リー・コニッツ+ルディ・マハール『俳句』
今井和雄トリオ@なってるハウス、徹の部屋@ポレポレ坐(リー・コニッツ『無伴奏ライヴ・イン・ヨコハマ』)
ジャズ的写真集(2) 中平穂積『JAZZ GIANTS 1961-2002』
デイヴ・ホランド『Conference of the Birds』
デイヴ・ホランド『Prism』
デイヴ・ホランド+ペペ・ハビチュエラ『Hands』
デイヴ・ホランドの映像『Jazzbaltica 2003』
カール・ベルガー+デイヴ・ホランド+エド・ブラックウェル『Crystal Fire』


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