リューダス・モツクーナス『Hydro 2』(No Business、2017年)を聴く。
Liudas Mockūnas (soprano, water prepared soprano and water prepared keyless overtone saxophones)
LP時間の46分ほど延々と続くサックスソロである。
というと簡単だが、何をやっているのかよくわからない。確かにタイトルやジャケットの通り、ソプラノのベルを水に漬けて吹いている。しかしそれ以外が奇怪。もちろんマルチフォニックも循環呼吸も巧みなのだが、声を吹き込んだり、周波数も連続的に変化させたり、管に不協和音を立てさせたり、タンギングをしなやかにも強靭にも使いながら大きくうねるように吹いたり(2018年のライヴでは共演した梅津和時氏が驚いていた)、喉も鳴らしたり。あとは観ないとわからないし、観てもわからないだろう。
謎な人だが演奏以外のときには至って紳士的で真面目である。また来日しないかな。
●リューダス・モツクーナス
リューダス・モツクーナス+大友良英+梅津和時@白楽Bitches Brew(JazzTokyo)(2018年)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/12/27)
ウラジーミル・タラソフ+エウジェニュース・カネヴィチュース+リューダス・モツクーナス『Intuitus』(2014年)