ジル・スコット『Woman』(Blues Babe Records、2015年)を聴く。
というのも飛行機の中でつまみ聴きしてちょっと気に入ったからなのだが、こうしてアルバム単位で通してみると、また魅力を次々に発見する。
ジルの声は少し甘く、少しハスキーで、硬い樹脂のように滑らかでもあって、また特に声量を上げたときにはこもったような響きがある。ノリノリで突き進んでいても、「Jahraymecofasola」のように甘ったるくバラードを歌っていてもドキドキする。
最初はラップ的にはじまり、ション・ヒントンのギターがカッチョいい「Say Thank You」があって、ゴージャスでブルージーな「Back Together」があって、BJ・ザ・シカゴ・キッドとセクシーにハモる「Beautiful Love」でしめくくる。いやイイね~。