帰国する飛行機の中で、ダンテ・ラム『オペレーション:レッド・シー』(2018年)を観る。
仮想の国名を使ってはいるが、紅海とイエメンが舞台である。中国海軍は海賊と戦い、また、イエメン国内で人質となった同胞の救助を行う。
ダンテ・ラムはエンタテインメントの作り手としては冴えない。ここでも兵士間の友情や使命感といったべたべたの俗を使うだけであり、まったく大したことはない。狙撃の銃弾の軌跡をCGで描写しているが、これもまた、工夫などはない。そして映画としてはどうしようもない軍隊のプロパガンダとなっている。
よくまあこんなくだらない映画を作ったね。軽蔑。
●ダンテ・ラム
ダンテ・ラム『魔警』(2014年)
ダンテ・ラム『コンシェンス/裏切りの炎』(2010年)