この日(2015/4/3)のプログラム第3弾は、管のトリオ。非常に天井が高い部屋で、みんなアンプなしである。
Vincent Chancey (french horn)
Josh Sinton (bcl, bs)
Ingrid Laubrock (ts)
はじめて観るシントンのプレイは独特だ。なかなか管をフルに鳴らそうとせず、キーを叩く音や、マウスピースでの爆発的な音などを活かして、じりじりと「次」なるものへとにじり寄る。ラウブロックは対照的であり、柔軟にサックスの範囲内の音を出す(前々日は、シーブルックのノイズに抗して痙攣するようなヘンな音も出していたのだが)。
そしてフレンチホルンを加えた3人のメロディーもない即興が展開されていく。これがいかに異常で愉快なことか。終わったあと、チャンシーが他の2人に「会話をありがとう」と話しかけていた。
●参照
Ideal Bread『Beating the Teens / Songs of Steve Lacy』(シントン参加)
アンドリュー・ドルーリー+ラウブロック+クラウス+シーブルック@Arts for Art
イングリッド・ラウブロック、メアリー・ハルヴァーソン、クリス・デイヴィス、マット・マネリ @The Stone
イングリッド・ラウブロック『Zurich Concert』
イングリッド・ラウブロック(Anti-House)『Strong Place』
トム・レイニー『Obbligato』(ラウブロック参加)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』、『Capricorn Climber』(ラウブロック参加)
ネイト・ウーリー『Battle Pieces』(ラウブロック参加)
毎日書き続けるエネルギーには頭がさがります。
今後のルポも楽しみにしておりますが、
あまり無理なさらぬよう。お身体に気をつけて。
仕事でもないので却って体調が良くなったようです。