ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

歌舞伎

2007-10-08 21:33:28 | 観劇

『中村勘三郎奮闘・錦秋演舞場祭り』を観に行って来ました。

文字通り、勘三郎さんが大奮闘です。だって、昼公演で3つの演目に全て出演して、夜公演では森光子さんとの共演なのですから・・・・

今日、私が観劇したのは昼公演です。演目は『俊寛』『連獅子』『人情噺文七元結』

<俊寛>・・・・この演目は今日で3回観劇しています。古くは学生時代に幸四郎さんが、まだ染五郎さんだった時に観ました。2回目もやはり幸四郎さん。そして今日です。学生時代には分からなかった深い悲しみが伝わってくる芝居です。

物語は、島流しになっている俊寛(勘三郎さん)と他2名(勘太郎さん・亀蔵さん)が、大赦で都に帰れる事になりました。迎えの船がやってくる事に喜ぶのですが、迎え人の容赦情けのない瀬尾太郎兼康(坂東弥十郎さん)に、3人までしか乗せられないと言われます。

実は勘太郎さんは、迎え船が来る直前に、俊寛達に見守られ結婚しているのですね。妻の海女、千鳥(七之助さん)は置き去りにされ、嘆き悲しみます。そして俊寛は妻と再会出来る事を楽しみにしていたのだけど、この兼康に殺されていたと知る。結局、最後は俊寛が兼康を殺し、再び罪人となりたった一人で島に残るのです。その代わりに千鳥は、船に乗れる。船を見送る俊寛が、気の毒で涙を誘います。

愛する人と別れなければならない千鳥の悲しみを、七之助さんが時に切なく、悲しく演じます。覚悟して島に残った俊寛の悲しみを、勘三郎さんが無言の演技で表します。悲しい舞台でした。

<連獅子>・・・テレビでチラッと観た事はあるのですが、生で観るのは初めてです。勘三郎さんが親獅子、勘太郎・七之助さんが子獅子。あの獅子の長い髪を振り回す舞踊です。もちろん、専門的な事は分かりませんが、3人の迫力が伝わってきます。

力強く床に足を打ちつけて、音を出すのですが、それがとっても決まってカッコいいのです。やはり、生は最高ですね。今回はこの演目が目当てでチケットを取ったのですよ。

<人情噺文七元結>・・・これは落語の一つのようです。今回は山田洋次さんが補綴しています。

左官の腕は良いが仕事もせずに、博打ばかりの長兵衛(勘三郎さん)。それが原因で妻(扇雀さん)とは喧嘩が絶えない。どうにかしたいと考える娘は吉原に身を売る決心をする。娘の事情を知った女郎屋の女将さん(芝翫さん)は、お金を長兵衛に貸し1年待つと言う。ところが、帰り道にお金をすられてしまい、自殺しようとする手代文七(勘太郎さん)に会い、お金をあげてしまう。

でも、文七のお金はすられたのではなく、置き忘れていただけと、翌日分かり、文七は主人と一緒にお礼に来て、全てがハッピーエンドにおさまる。まさに『情けは人のためにならず』です。

この芝居は、とにかく勘三郎さんと扇雀さんのやりとりが楽しい。爆笑の連続でした。面白かった~~~

この楽しさに、つい夜公演の森光子さんとの舞台チケットを購入してしまった。だってさぁ~~~勘三郎さんの楽しさを知ると、観たくなるのよね~~~。12月の歌舞伎座の演目もすごい興味あり、たぶん行くと思うよ。

客席に音無美紀子さんいらっしゃいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする