さだまさしつながりになりますが、『茨の木』です。
さださんの本はエッセイやらトーク集やら、もちろん小説までいろいろ読んでいますが、この本は素敵です。いままで読んだ、さださんの本のなかで、一番好きです。
テーマは家族愛かな。
ふとしたことで、父親とケンカをしてしまうのだけど、仲直りをするまえにその父親が突然亡くなってしまう。これって、考えただけで切ないよね。どうすることも出来なくて後悔だけが残る。本当に悲しいと思う。
そしてその告別式のときに、たった一人のお兄さんともケンカ別れをしてしまう。しばらく後、そのお兄さんが50代で認知症を診断されてしまう。
そんな中、主人公が父親の形見、バイオリンのルーツを探る旅に出る。そしてその旅で改めていろんな事を考えるのです。
あったかい話です。読み終わって、良かった~~と素直に思える話。
考えてみると、この本に悪い人は一人も出ていなかったなぁ。
さだまさしさん、歌にトーク、文才もあり・・・・・おそるべし。