最近レビューを書くついでに再プレイしてるんだが、少しやっただけで再発見があるわあるわ。水月と水泳もその一つ。以前「本文からは水月が水泳を止めたことを後悔しているかわからない」などと書いたが、関連の記述を見落としてるくせに何をか語らんや、である。まあそれはともかく、以下に該当部分を引用してみよう。
1.孝之宅における慎二との会話(8月7日夜)。地の文は省略。孝之は「た」、慎二は「し」で表記。
し「(茜の)応援行かないのか?」
た「何でオレが?」
し「歩み寄るチャンスだと思わないか?」
た「歩み寄るって…」
し「あの子…本当は応援してほしいんじゃないのかな?」
た「……」
し「本気で嫌われてると…思うか?」
た「さあな。正直わからんよ、マジで」
し「…速瀬が行きたいってさ」
た「!?水月が?」
た「その話……いつ聞いたんだ?」
し「昨日。たまたま今の話をまず速瀬にしたんだよ」
た「そうか……あいつ……何でそこまでこだわるんだ?」
た「ひょっとして…あいつ今の自分に後悔してるのか…?」
し「え……?」
た「いや。色々考えて今の道を選んだけど、やっぱり水泳やってりゃよかったって…思ってるのかなと……」
し「…そう思うのか?」
た「…わからん」
し「……」
た「ただ…あいつは、自分にはオレしかないみたいなことを言うことがあるからさ…そういうことかな……って」
し「昨日…何かあったろ?」
た「え?」
し「電話ごしの速瀬の態度が変だったからな」
た「……ああ……」
(後略。ここからは孝之が速瀬、遙にどんな態度を取るのかが話題となる)
2.駅前で会った水月に、茜の水泳大会を見に行かないよう言うシーンでの会話(8月8日夕方)。
「オマエさ…」
「ん?」
「後悔してるわけじゃ…ないんだよな?」
「後悔?何を?」
「水泳やめたこと」
「え!?」
「茜ちゃんにここまで構いたがるのは、期待を裏切ったことへのお詫びってより……自分が夢叶えられなかったからかな~……なんて」
「…………」(ここで表情がめまぐるしく変わる)
「ん?どうよ?」
「……後悔、かあ。自分がしてるのか、してないのかを考えたことが……なかったわ」
「そうか」
「でもさ、何にしても、後悔してない人なんかいないんじゃない?」
「そう言われるとそれまでだな」
「だから、私の後悔もその程度のものよ。何しろやっぱ、しがないOLはねえ……大変なのよ」
「なるほどね」
「お茶くみ、コピー取り、電話の応対。女同士の噂話はくだらないし、上司のヤらしい視線は感じるし」
「すげーな、おい」
「ほんっと、マンガやドラマは冗談じゃないわね。むしろ超リアル?」
「はあ……」
「同僚の男はまだいいけど、酒癖悪い上司に付き合うなんて、好きでやってると思ってるのかしらって感じ」
「オマエがねえ……」
「でしょ!?誉めて誉めて!」
「殆どオマエ、言わないもんな」
「……孝之の側にいるとそんなことどうでもよくなるんだあ……」
「…………」
「ごめん、おしまいっ。これ以上言うと、また頭冷やさなくっちゃいけなくなるもんね」
「…………」
「それじゃ、私いくね……」
「ああ……また電話しろよな」
「うん」
君望ってほんとに本文にほとんど何でも書いてあるよなあと改めて感じる。この記述を念頭に置いて、茜や慎二が明かす水月と水泳の話を読めば、だいぶ印象が変わってくる。…オレもまだまだ読み込みが足りんようです。
1.孝之宅における慎二との会話(8月7日夜)。地の文は省略。孝之は「た」、慎二は「し」で表記。
し「(茜の)応援行かないのか?」
た「何でオレが?」
し「歩み寄るチャンスだと思わないか?」
た「歩み寄るって…」
し「あの子…本当は応援してほしいんじゃないのかな?」
た「……」
し「本気で嫌われてると…思うか?」
た「さあな。正直わからんよ、マジで」
し「…速瀬が行きたいってさ」
た「!?水月が?」
た「その話……いつ聞いたんだ?」
し「昨日。たまたま今の話をまず速瀬にしたんだよ」
た「そうか……あいつ……何でそこまでこだわるんだ?」
た「ひょっとして…あいつ今の自分に後悔してるのか…?」
し「え……?」
た「いや。色々考えて今の道を選んだけど、やっぱり水泳やってりゃよかったって…思ってるのかなと……」
し「…そう思うのか?」
た「…わからん」
し「……」
た「ただ…あいつは、自分にはオレしかないみたいなことを言うことがあるからさ…そういうことかな……って」
し「昨日…何かあったろ?」
た「え?」
し「電話ごしの速瀬の態度が変だったからな」
た「……ああ……」
(後略。ここからは孝之が速瀬、遙にどんな態度を取るのかが話題となる)
2.駅前で会った水月に、茜の水泳大会を見に行かないよう言うシーンでの会話(8月8日夕方)。
「オマエさ…」
「ん?」
「後悔してるわけじゃ…ないんだよな?」
「後悔?何を?」
「水泳やめたこと」
「え!?」
「茜ちゃんにここまで構いたがるのは、期待を裏切ったことへのお詫びってより……自分が夢叶えられなかったからかな~……なんて」
「…………」(ここで表情がめまぐるしく変わる)
「ん?どうよ?」
「……後悔、かあ。自分がしてるのか、してないのかを考えたことが……なかったわ」
「そうか」
「でもさ、何にしても、後悔してない人なんかいないんじゃない?」
「そう言われるとそれまでだな」
「だから、私の後悔もその程度のものよ。何しろやっぱ、しがないOLはねえ……大変なのよ」
「なるほどね」
「お茶くみ、コピー取り、電話の応対。女同士の噂話はくだらないし、上司のヤらしい視線は感じるし」
「すげーな、おい」
「ほんっと、マンガやドラマは冗談じゃないわね。むしろ超リアル?」
「はあ……」
「同僚の男はまだいいけど、酒癖悪い上司に付き合うなんて、好きでやってると思ってるのかしらって感じ」
「オマエがねえ……」
「でしょ!?誉めて誉めて!」
「殆どオマエ、言わないもんな」
「……孝之の側にいるとそんなことどうでもよくなるんだあ……」
「…………」
「ごめん、おしまいっ。これ以上言うと、また頭冷やさなくっちゃいけなくなるもんね」
「…………」
「それじゃ、私いくね……」
「ああ……また電話しろよな」
「うん」
君望ってほんとに本文にほとんど何でも書いてあるよなあと改めて感じる。この記述を念頭に置いて、茜や慎二が明かす水月と水泳の話を読めば、だいぶ印象が変わってくる。…オレもまだまだ読み込みが足りんようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます