今さらのように、村上春樹の『風の歌を聴け』を読む。その中で一番印象に残ったのは、ハートフィールドの墓碑に引用されているという以下のようなニーチェの言葉だ(『ツァラトゥストラ』にある言葉らしい)。
「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」(新潮文庫版 152P)
あまりに魅力的で、つい首肯したくなる。だが今の私は、それに付け加えてこう言いたい。
「ならばいっそ、どちらも知ってしまえばよい」
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ひぐらしのアニメが放映されている、というのはゲームをプレイした人間にはよく知られていることだろう。
俺は今のところ全く見れないままだし、仕事と累積する私事の兼ね合いから言ってこれからも見る機会はないと思われる。内容としては皆殺し編までを扱うらしいが、月姫の内容、そしてFateのアニメの微妙な評判を聞く限り、あまり期待できないんじゃねーか、というのが正直な気持ち。
そもそも、あの恐怖はサウン . . . 本文を読む
今さらのように、「王立宇宙軍」を見る。
なるほど、おもしろい。海外でも受けが良いというのは知っていたが、その理由がよくわかった。というのも、宇宙と宗教というテーマも描かれていたからだ。そういえば、帰ってきた宇宙飛行士が信心深くなった、という現象もあったんだっけか(山折哲夫『神と仏』)。おそらくそういった話を取り込んでいるのだろう。
またそれだけではなく、宇宙開発計画の是非も扱われていた。す . . . 本文を読む
いずれ詳しく書くかもしれないが、備忘録を簡単に残しておこうと思う。
ドストエフスキー『地下室の手記』を読み始める。今まで読もう読もうと思いながら果たせずにきたが、いよいよ満を持してロシアの文豪に挑戦できるようになった。まだ30ページくらいしか読んでないが、自意識の曲がりくねった人間の精神構造をうまく表現していておもしろい。つうか主人公と俺がけっこう似てて苦笑したりしてるwテンションにもよるが、 . . . 本文を読む
タイ旅行のことを考えていたら、過去の旅行についても書きたくなってきた。というわけで、大学一年、つまり五年以上前になるタイ旅行について語ろう。まずはその発端など。かつてあるサークルに所属していたんだが、そこでタイの仏教美術に触れ、少し興味が湧くということがあった。そして同時期に、サークルの先輩がタイ旅行をしてきたばかり非常によかったという話だったので、何とな~くタイにでも行ってみようかしら、という適 . . . 本文を読む
前にも書いたように、ドラえまんのゲームではゲームボーイの「秘密道具対決」もおもしろかった。昔はおぼろげにしか感じていなかったけど、今ではその一番の魅力が(曲調を中心とした)雰囲気だったと確信している。ドラえまんと言えば、原作はともかくとして、アニメ・ゲームともにライトな雰囲気が基本となっていた。しかし秘密道具~では、怪しさ、不可思議さといったものが基調となっていたのだ。そんなミステリアスさが、今で . . . 本文を読む
俺は辛いものが好きだ。だけどそれは、「辛いものがおいしい」というのとはちょっと違う気がする。むしろ、辛いのに舌を陵辱される感じがイイのだ。
例えば早稲田にいたころ、ママハウスという韓国料理屋に時々行っていた。そこでよく食っていたのは、テグターンという真っ赤なスープにご飯の入った食い物だった。始めのうちこそ味がわかるが、後でだんだんしびれてきて、鼻水が出てくる。下手をすれば涙のオマケつきだ。しかし . . . 本文を読む
ひぐらしの記事を見返すと、その入れ込みようもさることながら、魂にまで響くようなゲームというのものは、そうでないものと本質的に異なることを感じざるをえない。
おもしろいゲームやそれなりに作りこまれたゲームは数多く存在するけれど、魂をゆさぶるものは感嘆を伴うという点で大きく違っているのだ。
それらのゲームレビューというものは、分析し、まとめて書くというより、もはや書かずにはいられないという領域にあ . . . 本文を読む
※鬼のように長いので、携帯で見る人は覚悟してくださいw
過去に書いた文章を見ていたら、ひぐらし目明し編当時の推理記事が出てきた。今思い返すと、よくもまあこんだけ考え込たもんである(苦笑)解答編が出た以上、もはやその意味合いはほとんどなくなったが、あまりにアホすぎて笑えるので、ちょっと掲載してみようと思う(行空の間隔などを除けば掲載時のまま)。ちなみに「NO」後の数字はひぐらし公式HPの掲示板にお . . . 本文を読む
レゲーと言えば、ドラえもんにもけっこう縁がある。
ファミコンのアクションもの(1986年に発売された「白ドラ」)はほとんどやらなかったが、ギガゾンビの逆襲は何度もプレイしたものだ。特徴的だったのは、ドラえもんの秘密道具を、一般的なRPGで言うところのゴールド(要するに金だ)を消費して使用していくというシステムで、これはかなり秀逸なものだと今も思っている。そのようにして使用される秘密道具はMPを消 . . . 本文を読む