いまや世界一の人口大国となったんだっけ?インド。当然国民が一枚岩のわけはなく、旧カースト制度は根強く残っているとみた。そうなると当然、政治の世界も混沌とするわけで。色々な改装、さまざまな宗教、仲よくしたい外国ごとに政党が乱立することは想像にたやすい。
国を纏めるのは至難と思われるインドにおいて、台頭しつつあるヒンドゥー・ナショナリズムについて、本書はまとめている。そもそもヒンドゥーとは?から始めなければならないが、割と平易に解説されており理解が進む。社会の「進歩」につれ失われた礼節や伝統を尊重し、行き過ぎた発展にブレーキを掛け、ヒンドゥーの教えを実践するのことを是とし行動する団体は、政治の世界でも力をつけ始めているとか。
近年では世界中でナショナリズムの復権がちらついており、日本でもいつそうなるか。インドは勿論、他国に比べれば多少は混沌の具合が少なそうなのが救いか。
チェンナイ(旧マドラス)とかダージリン地方とか、国際列車とか、インドで行ってみたいポイントは幾つもあるんだけど、いかんせんあの鬱陶しさに気乗りがしない。
2023年8月14日 自宅にて読了
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