森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オトコヨモギ(キク科)

2006年10月01日 | 自然観察日記
 たまには雑草の典型として扱われるヨモギにも登場してもらおう。といっても、これはオトコヨモギで普通のヨモギではない。ヨモギを平場の植物としたらオトコヨモギは山の手の植物というところか。ヨモギより大きく、葉が茎に付くところに出来る托葉の大きさが違うから全体にすっきりしている。ごちゃごちゃしていないのである。
 「スーッ」としたところが「男」なのかと思ったら、種子が小さくて「子ができない」と思われたところから付けられた名前なのだそうである。

クサボタン(キンポウゲ科)

2006年10月01日 | 自然観察日記
 名前の由来は葉がボタンに似るからだろう。夏うちから林の縁などで見られるものだ。薄紫色の花は小さくてボタンには似ていないけれど、それがいくつかかたまって少しでもボタンに近づこうとしているかのようだ。
 キンポウゲ科センニンソウの仲間だから、花の後の実は毛のおい長い尾を持った感じの種子が沢山かたまったようになる。雌雄異株、毒草である。