森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ホトトギス(ユリ科)

2006年10月15日 | 自然観察日記
 庭にホトトギスが咲いていた。これは頂いたもので越後には野生したいないはずである。越後に分布する似たものにヤマジノホトトギスがあるのだが、どういうわけかいまだに野生種を見ない。それだけまじめに山歩きをしていない証と言うことになるのだろ。
 鳥と同じ名前の花で、花の紫の斑紋が鳥のホトトギスに似ているとかで付けられたという。鳥のホトトギスの実物を見たことはないが、図鑑では確かに腹の辺りが紫斑がちりばめられている。
 それはそうと、この花が咲くと一段と秋が深まっていく気がするのは私だけではないだろう。

ホウノキの実

2006年10月15日 | 自然観察日記
 ホウノキの実である。長く樹上にある実もあるが、多くは大きな葉が1枚2枚と落ち始める頃、沢山の種子を持った実がぽろっと落ちてくる。一つ一つの種子が弾けてくることはほとんどないのではないだろうか。
 表面が赤く色づいているがこの中にも赤い種子が入っているはずで、それは見えていない。放置されているところを見るとリスやネズミの好物でもなさそうだ。
このまま黒く朽ちていくものも時々見かける。ホウノキの実は鳥が好むような雰囲気でもないから、媒介者は何になるのだろうか。