森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

季節外れ その3 ツツジ

2006年10月31日 | 自然観察日記
 ツツジも狂い咲きの多い種である。この品種は花弁が2段になっていて独特な特徴を持っている。いわゆる「段咲き」でる。
 花の本体は、「しべ」で雄しべと雌しべがある。これを保護したり装飾するために花弁がある。さらに外側にがくがあり花の基本形ができる。もともと花は葉の変化したものと理解されているが、それぞれのパーツは何から変化したものか推理するのは難しい。バラなど八重咲きのものを見ると雄しべが花弁に変化していることがわかるから、このツツジの2重の花冠は雄しべの変化したものであろうと考えている。物言わぬ草花でもその形や生活は変幻自在である。