森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アキノノゲシ(キク科)

2006年10月06日 | 自然観察日記
 淡い黄色の大型のノゲシ。ノゲシといってもケシではなくキクだ。至るところにあって目にすることも多いだろうから、一応取り上げてみた。
 葉はアザミのように裂けるが棘はない。茎は中空、傷をつけると乳液が出る。世界的にはびこっている雑草のようで分布は広いとのこと。しかし、この仲間から選抜されて栽培されている有用な野菜があるそうだ。頼りなさそうな草姿だが、枯れると茎は固化し棒みたいになる。

ソバ(タデ科)

2006年10月06日 | 自然観察日記
 山間部というのではなく都市部に近い越後平野のど真ん中。休耕田にソバの花を見つけた。これも、収穫を目的に栽培しているという感じでなく広い田んぼにまばらにあって、唯一一隅にかたまって生えている。この辺りだけなら少しばかりのソバの実も取れるかもしれない。
 何を目的にしたのかは定かでないが、米の消費が落ちている今の農家の現状を思い知らされる。
 ソバはかなり古い移入植物で野生にはない。ただ、ブナのみを「木ソバ」というが、実の形が似ているし(稜を持った三角形)、実際ブナの実を粉にして食べることが出来る。口にしたことが無いがかなり美味しいらしい。そんな名前があることからも判るように日本に来たのは本当に古いのだろう。