森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カエンタケ(ニクザキン科)

2006年10月14日 | 自然観察日記
 カエンタケ、実物を見るのはこれが初めてである。少々興奮。ナラの木の根元に出ていた。まだ幼菌のようである。見れば見るほど不思議な色や形、その質感をしている。名前のように「火炎」で、まさにこれからめらめらと燃え盛りそうでもある。猛毒菌として扱われていて、かって越後の見附のある旅館で泊まっていたか客が勝手に食したとかで死亡事故が起こった。その時の報道の印象がとても強く残っている。
 近日中にもう一度この場所を訪れる予定があるからその後の変化を紹介できるかもしれない。

ヨメナ(キク科)

2006年10月14日 | 自然観察日記
 秋の野菊のごく普通のもの。しかし、似たものがいくつかあるから正確な分類となると結構気を使う。カントウヨメナにユウガギク、ノキンギクとあって花だけ見ていたらみんな同じに見える。色は、ヨメナは薄紫が多いが、それぞれの種では白から薄紫色まである。
 秋晴れの爽やかな日に沢山咲いている野原にたたずめばそんな細かなことは気にしないほうがいい。みんな「野菊」にまるめてその風情を堪能しよう。