森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ピーナツ(マメ科)

2006年10月12日 | 自然観察日記
 ナスの花のわきに青々とした葉が茂る畑があった。ピーナツが栽培されていて、葉の間から黄色の花がのぞいていた。しょっちゅう口にする豆だが花を見ることはほとんどない。
 開花後の花の習性が面白い。受粉後、花柄が伸びて地面に向かう。実は地中まで達し、そこで肥大し見慣れたラッカセイになる。「落花生」と書く理由はこんな習性からだろう。収穫するときはサツマイモと同じく実が地中から出てくるからなんとも奇妙な感じになる。地中で実を保護しなければならなくなったいきさつはどういうことなのだろうか。興味は尽きない。別名「南京豆」というが原産は南米である。

ナスの花

2006年10月12日 | 自然観察日記
 越後の秋はキノコ汁が話題になる。キノコもさることながらその中に入る定番にナスがある。私はその理由をよくわからないが、美味しく頂けるものなら結構なことだと思う。
 路地植えの畑にそのナスの花がまだ見られた。日に浴びた整った花姿とは裏腹に、株全体は寒さのためか衰えていて見る影もない。ナスは熱帯原産の一年生植物とされている。
 よく耳にする「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉がある。真意はナスにはカリウムが多く含まれ利尿作用が大きく体が冷えことから体をいたわっての言葉である。嫁いびりの言葉として理解してはいけない。