森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウスイロカラチチタケ(ベニタケ科)

2006年10月02日 | きのこ・菌類
 キノコは未知の部分がたくさんあってまだ特定できていないものの方が多いのだろう。私自身、多少は知っているつもりでもほとんど判らない。このウスイロカラチチタケも家に持ち帰り文献で調べてやっと判ったもので、人に教えるなどというのはおこがましい限りである。
 そうは自覚しているものの、自分で理解しているものは少しでも他人に伝えてあげたいなどという気持ちもあってインストラクターとしての仕事を大切にしている。
 ウスイロカラチチタケはブナの林に続く道で出会ったものだが、かじって味わうことをしていないから「辛」いのかどうか確認していない。

コブナグサ(イネ科)

2006年10月02日 | 自然観察日記
 田舎の風情でなかなか良い名だと思っていた。以前は「小鮒」と考えていたが、実際は「小船」がなまっての名前らしい。少し幅広の葉は波打っている。白い毛も結構目立つ。
 イネ科の植物は普通は雑草扱いとなって目にも入らないことが多いが、たまには注目してやっても良いだろう。秋、花穂を一斉に出す姿に出会えばやっぱり愛でてやらねばならない。

オクモミジハグマ(キク科)

2006年10月02日 | 自然観察日記
 一目見て、モミジハグマの花を好まれる方は多いのではないだろうか。決して派手なものではないが細い花弁がとても優美に感じられる。似た仲間がいくつかあって、これはオクモミジハグマという種で深山に生育している。といても、越後では深山というほどのところでもない場所でも見つかる。
 もう少し立つと里山にはキッコウハグマという小型種が咲き出して秋の深まりを感じさせてくれる。朝晩はかなり冷えるようになった。