もっと拡大したいのですがピンボケで絵になりませんからこの程度で見てください。オトコエシの実です。実につく翼のを作る組織の柔らかい部分が抜けて網目状になっています。これはこれで美しい造詣です。しかし、こんな状態になってもまだ花軸から離れようともしない種子、未練がましいですね。というよりはこの状態のほうが離脱するのに便利なのかもしれません。さてそこにはどんな仕掛けがあるのでしょうか。興味深いですね。
初夏に眺めたクマシデの花穂、落葉が終っても枝先に沢山ついています。ここで沢山の種子を作り高いところから散布したのですからもう役目は終わりです。しかし、葉とは違って離層が発達しないため花穂が落ちることは簡単ではありません。風雨に晒されながらポツリポツリともぎ取られるといった風情で減っていくのです。これも面白い習性です。葉は急いで落とさなければならないのに、花穂はそうする必要がない・・・?なぜでしょうね。