森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

菅平散策から ヤナギランとシシウド

2012年08月15日 | 自然観察日記
大学時代というと今から40年以上も前の話になるのですが、本当に久々に訪れました。当時はスキーで来ていたのでどこがどうという比較は出来ませんが、あちこちにいろいろな施設やら別荘が立ち並んでいますから大変りしていることは確かでしょう。
その一角、蜂の原に車を置くとヤナギランやシシウドなどの高茎草本が花をつけて高原の夏を演出していました。晴天続きで長岡もとても暑い日々が続いていましたが、ここに流れる風はとてもさわやかで気持ちのいいものでした。

ユウスゲ

2012年08月15日 | 自然観察日記
草原の一角にユウスゲが花を閉じていました。名前のとおり夕刻に花を咲かせ明け方には閉じる1日花ですから、まだ10時頃なのですがご覧のとおりの風情のなさ。もっと回りに個体数が多くあれば1個体くらいはとぼけたものがあってもいいのですが、この1個体しか目に付きません。個体群密度は多くないようなのです。あいにく花を咲かせた個体に会うことは出来ませんでした。
新潟には存在しない種ですから、個人的にはユウスゲの花咲く草原に佇んでみたいという憧れのようなものを抱いていました。澄んだ黄色の花は清楚でどこか物悲しさを感じさせる花で、ニッコウキスゲの華やいだ感じとはかなり趣が異なりますね。日が翳り始めた頃に咲く花は哀愁を誘います。人生の後半を生きている人間にはたまらないのです。しかし、この日はそういう気分を味わう環境ではありませんでした。次回に譲ります。