菅平の草地の一角にイブキジャコウソウが比較的大形の草本に混じって花をつけていました。あまり見かけない光景で、ちょっと意表を疲れました。今まではイブキジャコウソウを見ると樹はガレ場の岩や礫がごろごろしている場所が相場でした。こういう草原でも生きているのだなぁと感心するとともに、大型草本に覆われ気味であまり居心地はよさそうではありません。それでも栄養環境はいいようで見慣れた小柄の草(木)姿ではなく別種かと思われるほどの大型に変身です。
シソ科の花であることは近づいてみるとわかりますが、シソ科の種としてはちょっと異質の存在です。木本のシソ科は日本にはこの種以外にはないのではないでしょうか。草本と思いきや、触ってみると分かりますがれっきとした低木です。地に這って生育するのですが、ここでは背の高い草が多いので上に向かって成長しているようですね。
「ジャコウ」という名まで付いているわけですから、傷を付けてみるといい香りがします。ハーブの多いシソ科ですから、この点でも納得がいくかもしれません。ガーデニングで利用される「タイム」は洋種のジャコウソウのようです。
「ジャコウ」という名まで付いているわけですから、傷を付けてみるといい香りがします。ハーブの多いシソ科ですから、この点でも納得がいくかもしれません。ガーデニングで利用される「タイム」は洋種のジャコウソウのようです。