森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤクシマウメバチソウ

2013年03月02日 | 自然観察日記
「ヤクシマ」とつくいくつか植物がありますが、そのほとんどが小柄です。このウメバチソウも諸島の植物を紹介するエリアに植栽されていたものですが、私が普段見るウメバチソウの2/3~1/2くらいのサイズしかありません。経験的にはオウレンもツボスミレも非常に小さいのです(種名が与えられています)。
なぜ屋久島の植物は小さくなるのか・・・。気温的には恵まれてはいるようですが、海上に浮かぶ孤島で雨の多い場所柄土壌が流失し栄養的には貧弱で植物にはあまり生育条件としては恵まれていない場所のようです。ヤクスギといわれるスギはその木目の美しさに定評がありますが、年輪の細かさはいわゆる成長の遅さを表していますから、このことからも決して生育に恵まれた場所ではないことがうかがえますね。