雪のないところに憧れて上州に出かけてみました。関東圏ではごく当たり前のロウバイの木は雪深い長岡では見かけませんから、物珍しさも手伝って花を写真に収めたり匂いを嗅いだりで一時楽しみました。いい匂いですね。雪に苦しんでいるときにこういう花を眺めていられる場所がうらやましいですね。
ロウバイの木にはだいたいこういう真っ黒なものが付いていて、何かと手に取ってみると昨年の果実がそのまま乾燥してくっついているという状態でした。独特な形状で蛾の繭みたいな感じもしますがカビが生えていてロウバイの花と香りには似つかわしくない存在のような気がします。中には1cmほどの楕円体のごげ茶色の種子が数個残っています。
みなれない双葉がロウバイの木の下に数個体出ています。ロウバイの実生であろうと見当はつけたものの確証がありません。柔らかそうな土でしたから引き抜こうとしてみましたが案外根が深くまで伸びているようでびくともしません。そのままにして家に帰ってから調べると、実生には違いなく、発芽後開花株までは7~8年かかるということがわかりました。種子からの発芽は夏熟した直後のものを取り撒きにするのだそうです。