これが花かと疑いたくなる存在がカンアオイの仲間。初めて里山の散策においでになる方に教えてあげると決まって驚きの声をあげられます。ほんとうにおもしろい花ですね。つぼみの状態ならさらにそれが際立ちます。何か動物が地面から頭を出しているような・・・。
ギフチョウが食草としている種です。カンアオイが多くある場所ですからもう少しすると春の女神といわれるギフチョウの乱舞が見られることでしょう。カタクリの蜜を吸って、カンアオイの新葉に産卵するという習性が定番ですからそれぞれの種の成長のタイミングが揃わないとこのサイクルがうまくいかないのです。ギフチョウの羽化は早すぎても遅すぎてもいけないのですね。毎年タイミングを間違わないしくみ、不思議です。