丘陵公園の里山フィールドミュージアム花湿地にヤマナシの樹があります。親沢川の脇にありますがもともとの自生ではなく移植したものではないかと考えていますが、付近には自生と思われる個体も見られますからこの地域のものでしょう。ちょうど花が満開のタイミングで見事なのですが、わきを通る人が多い割には話題にならない存在。目立たない花なのです。林の中のように周りに対比できるものがあれば違うのでしょうが、開けた場所にポツンとあるのがよくないようです。
秋には５～６ｃｍほどの果実も実り、れば甘みもあってまさにナシの味。でも、美味しいとまではいかない味でいかにもナシの原種という感じです。それでも昔の人はこの実を食べたのではないかと思っています。雑木林に自生している樹はあうのですが、この樹はだいたい民家の傍に見られます。同じような扱いの樹がケンポナシ。これも山に自生しているものもありますが、民家の傍にあるいは屋敷内に見られます。
