今年はキンランの当たり年のようです。園内で花を見る個体は数株が良いところでしたが今年は数倍の数で花をつけた個体に出会います。印象として2~3年前に山作業をして刈り払いや草刈りを行った付近で花がある個体が多く見られるような気がします。盗掘でなくなることも多いのですが、今年に限ってはあまり散策されていないのかある特定のエリアに花の付いた個体がありました。
花は半開きでやや上の方を向いて咲きます。個体の栄養状態で花の数が異なりますが、5~6個の花の個体が多いようです。ラン科植物はラン菌との共生が前提ですからあまり移植してもうまく活着しないといわれます。園内の自生個体は基本的には動かさず発生した場所で被圧植物などを取り除く管理をしています。種子の形成がうまくいけばまたどこかで新しい個体が発生すると考えています。