森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウワミズザクラ

2017年06月07日 | 自然観察日記
ホウノキもさることながら、ウワミズザクラも個体数が多い樹です。5月の中旬には谷筋がこの花で白くなる印象さえあります。

ウワミズザクラの花

2017年06月07日 | 自然観察日記
ヤマザクラやカスミザクラなどのサクラ属に分類される考え方もあるほどの「サクラ」に近い種。とはいっても花穂の状態がまるで違いますから一般の人は「サクラ」とは一線を画しています。似ている種にイヌザクラ、シウリザクラがあっていずれも穂状の花穂を持ちます。

ウワミズザクラの葉

2017年06月07日 | 自然観察日記
越後ではウワミズザクラの若いつぼみを塩漬けにしたものを「あんにんご」と呼ぶことはよく知られています。杏仁の香りがするそうなのですが個人的にはよくわかりません。しかし、独特な良い香りはしますからこれが杏仁の香りかと勝手に思い込んでいます。酒の肴に良いとかで結構もてはやされていますが、個人的には若いつぼみは少しだけ天ぷらにしていただけば十分。春の香りを楽しみます。