もうとうに花の時期は過ぎていて間の抜けた話材になりそうなのですが、丘陵公園の里山フィールドミュージアムにひょっこり現れたシロバナタンポポです。以前県内で2回見た記憶があります。弥彦近辺と長岡の栖吉当たり。まだかなりあるのでしょうが、その後私は出会っていません。数年前の工事の際にどこからか紛れてきたものが交流館前の芝地に根を下ろし開花したものです。刈り払いなどしないようにして様子を見ていることもあって年々株は大きく成長してきて種子も周辺に飛散し白花の個体もいくつか見られるようになっています。しかし、ドッと増えるようなことがないので危険な種ではないと考えています。外来のタンポポのような激しさがありません。大和撫子のようにどこか控えめです。
やはり新潟の人は白いタンポポを見ると驚き珍しそうに見ていきます。面白いことに在来のタンポポは北は黄色の花南は白い花といったようになっていて、昔九州に旅行で行った時には白いタンポポしか見られないのに内心驚いたものです。だから、九州の人にタンポポは何色?と聞けば白と答えるのではないかと思うほどです。専門の人に言わせるとタンポポは200種くらいは分類できるのだそうで軽々には語れないのですが、新潟の在来種は黄色い花のエゾタンポポ、関東圏には黄色いカントウタンポポ、関西辺りでは黄色いカンサイタンポポといった具合で本州はだいたい黄色で統一されているようです。