オオナルコユリは1mを超すほどの大きな草本です。この姿は先月のものですからやや小ぶり。以前はあまり見られなかったオオナルコユリですが、園内の半日陰の湿地環境に最近多くみられるようになっています。棚田跡のスギ林などの水は帯水していない湿り気の強い場所を好んで生育しています。
花は各葉腋に2~3個付きそれが20枚くらいの葉の腋につきますから鈴なりの花数。園内にあるミヤマナルコユリの3倍近い花数になるのではないでしょうか。花も大きくやや口が絞られた花瓶のような形。白い色が基調ですがかなり緑がかっています。ある人によると隠れた山菜で味はかなり上位にランクされるとのこと。しかし、全体に個体数が少ない種ですからもっともっと増やすことを意識したほうが良いでしょう。
開花直前の花。湿った環境にあって、ちょうどホタルがさなぎになって周辺にいるはずですからつぶさないためにむやみに踏み込むことは避けています。したがって遠くからの望遠撮影。やや不鮮明にならざるを得ません。