アキノキリンソウの高山型。別名コガネギク。とはいってもあまり高山型タイプではありません。花の苞列を調べていませんが北アルプスなどで見るずんぐりむっくりのミヤマアキノキリンソウではないですね。ロープェイの降車口に掲示されていた資料にこう書かれていましたから、それに従っていますが
、里山で見るアキノキリンソウと大差ありません。やや小ぶりなくらいでしょうか。山地によっては差異がないような話もあって、弁蜜に分類するのが難しい種のようです。
、里山で見るアキノキリンソウと大差ありません。やや小ぶりなくらいでしょうか。山地によっては差異がないような話もあって、弁蜜に分類するのが難しい種のようです。
ミヤマニガイチゴの若い実の状態。秋には赤いキイチゴの実に成長するのですが、それはもっと先の話。とはいってもミヤマニガイチゴの実がたわわに実っている姿を目にしたことはありませんから、この写真に写っている3つの若い実がすべて赤い実になるかは定かであありません。苞葉の色も怪しい色彩、途中で落下する可能性もありますね。花を咲かせても結実がうまく行かないのも多いと考えられます。
ニガイチゴとはいうもののそれほど苦くはありません。モミジイチゴには劣りますが、それなりに食べれます。しかし、今回は口にできるようなものはなく、タイミングがいい状態の実にはなかなか出会えるものではありません。
ツガザクラの花はもう終わった時期で花の写真が撮れませんでした。悪天候で歩いた距離や時間が少なかったため、運が良ければ花が残っている期待もあったのですが今回は果たせずでした。それはそれとして、花後の姿も貴重ですからしっかりと記録しておきます。この種は草本ではなく低木です。厳しい環境に生育しているために葉を含めて矮性化し凌いでいます。ツガザクラのツガは葉が針葉樹のツガに似ていることであることは周知のことですね。それにしても、姿に似合わず花は長い柄を伸ばしてその先につけます。せめて花時にだけでも背伸びして目立たせようとしているようです。ポリネーターにはアピールになっているのでしょうか。
ツガザクラに近縁なコメバツガザクラ、もっと違った名前が与えられてもよさそうなのですが、こちらは葉は広めで「ツガ」には似ていません。これも花が終わった後の状態です。ツガザクラに会うにはもう少し早めに訪れないといけないようです。
ツガザクラもコメバツガザクラも釣り鐘型やつぼ型の花で高山に生育するツツジ科の低木。高山に生育する低木のツツジ類は結構種類が多く形態も様々で興味深い一群です。ツツジ科を捕えるには寒地に適応したこのグループも理解しなけれあなりません。熱帯から寒地まで、尾根の荒地から湿地まで、ツツジ科の適応範囲の広さには感心させられます。
ツガザクラもコメバツガザクラも釣り鐘型やつぼ型の花で高山に生育するツツジ科の低木。高山に生育する低木のツツジ類は結構種類が多く形態も様々で興味深い一群です。ツツジ科を捕えるには寒地に適応したこのグループも理解しなけれあなりません。熱帯から寒地まで、尾根の荒地から湿地まで、ツツジ科の適応範囲の広さには感心させられます。
少し花の咲く季節には早くこの姿ではエゾシオガマと気づく人は多くないかもしれません。比較的湿った草原に自生していて、シオガマの仲間の中では白い花を咲かせる種で高山で出会えるものです。8月にはたくさんこの花が蔵王の山塊に咲いたことだと思います。
シオガマ(塩竈)の名の由来の通り葉もなかなか味わいのある造形をしています。言葉で表現しずらいのですが、葉の質感や鋸歯の形状あるいは葉の全体の形表面の起伏も含めて独特の美しさがあります。
ちなみに、「塩竈(しおがま)は浜で美しい」ものなのだそうで、このシオガマの仲間は「葉まで美しい」ことから名づけられたといいますから、この話を聞いたときは吹き出してしまいました。
ちなみに、「塩竈(しおがま)は浜で美しい」ものなのだそうで、このシオガマの仲間は「葉まで美しい」ことから名づけられたといいますから、この話を聞いたときは吹き出してしまいました。
ツレサギソウ属の仲間は似たものが多く敬遠しがちなグループになっています。時間をおいて写してきた写真を持ち合わせの図鑑で何度も確認しながらの判断でヤマサギソウに落ち着きました。山地の草地や登山道わきで今まで何度か見てきてはいるのですが、明確な確証がもてていないものでしたから、整理するのも後手後手になってしまい、いつまでたっても見えてこないというのが本当のところ。しかし、いつまでも中途半端にして置けませんからこれからはしっかりと観察をしていきたいと思います。
鷺の形には見えない私がいます。形と名前が不協和音を醸している一つでこんなところにも敬遠してきた理由があるのかもしれません。花の頭部といっていいのでしょうか、ヤマサギソウは尖り気味。丸いトンボソウとは異なりますし、距も長めではあるものの上に跳ね上がったりはしていません。
花の季節の最中のはずですが蔵王の尾根筋ではあまりミヤマキンポウゲを見ませんでした。もっとも悪天候であまり歩いていないために沢山ある場所までたどり着いていないのかもしれませんが、いつもなら結構塊で生えている種ですから印象としてこの山塊は少ないと思った次第です。