森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオウバユリ

2017年12月26日 | 自然観察日記
立派なオオウバユリがポツンと刈りはらわれた草原に立っていました。草丈2ⅿは超えていると思います。丘陵公園にも沢山自生ていますが、せいぜい150cmくらい。よほど栄養状態が良かったのでしょう。ウバユリの名前の由来である花の頃には「歯(葉)がない」=「姥」ということになっていますが、立派な葉が果実の季節にも残っています。もっとも根生葉は消えているようですが・・。

オオウバユリ果実

2017年12月26日 | 自然観察日記
オオウバユリのさらに上を行く品種なのかもしれませんが、実の数も成長具合も立派です。草刈りが行われ残されたこの個体がのびのびと成長した証なのだろうと思いますが。フキに見られるような北へ行くほど大形になるという現象かなとも勘ぐってみました。

実の季節のサンショウ

2017年12月26日 | 自然観察日記
低山帯を中心に山野に時々見られるサンショウ。赤い実を見つけました。産業として生産されている地域もあるようですが、越後では新芽の頃にしばしば話題になりますが秋の姿はあまり取り上げられません。雌雄異株の種ですからどの樹にも赤い実がつくわけではありません。

ダキバヒメアザミ

2017年12月25日 | 自然観察日記
林の中から小川の辺にダキバヒメアザミが見られました。ナンブアザミの系統ノアザミはなかなか識別の難しいグループなのですが、その中でも比較的わかりやすいアザミです。

タニソバ

2017年12月24日 | 自然観察日記
サクラタデに並んでタニソバもあります。ミゾソバに似ているタデですが、花は小さく葉の形が異なります。ミゾソバに比べてやや深山系のように思います。

タニソバの葉

2017年12月24日 | 自然観察日記
タニソバは花より葉を愛でる種でしょうか。まだ十分ではないのですが、独特に色づいた葉が見られます。茎も赤く結構おしゃれな種ですね。葉柄に翼があることが一つの特徴柄近縁種との区別になります。

サクラタデ

2017年12月23日 | 自然観察日記
少し湿り気のある場所にサクラタデの花が咲いていました。すでに、タデの季節ですからいろいろなタデの仲間が見られます。小さ目の花ですが沢山咲いているとなかなか見ごたえのあるものですが、サクラタデの花の時期はもう少し先なのか今回はあまり花数がなく少々寂しい状況です。

サクラタデの花

2017年12月23日 | 自然観察日記
名前のように花は色や形が桜に似ています。小さな花が多いタデの中では少し花が大きめの感じがして、また品の良さがありますから一輪挿しなどにはちょうどよい気がします。

サクラタデの花 拡大

2017年12月23日 | 自然観察日記
サクラタデは雌雄異種ということになっています。花を観るとめしべとおしべが揃っていますがこの花はおそらくおしべが機能しないのではないかと思われます。少しわかりにくい写真ですが、めしべの先端が3裂しています。

ヒオウギ

2017年12月22日 | 自然観察日記
自然の中で出会ったことがない種で山形市野草園の個体は植栽されたものと考えています。しかし、本州以南や朝鮮・中国・東南アジア等にも自生するとなっていますからこの地域にもあるのかもしれません。