ハクサンシャクナゲは高山ではごく普通に出会う花ですが、低地ではほとんど見られない種。花は豪華で誰もが心惹かれる花であることは間違いありません。
場所によってはアズマシャクナゲと混在する場所も多いのですが、姥が岳ではアズマシャクナゲの開花株を確認できていません。アズマシャクナゲを調べてみると山形県以南に自生するとありましたから、月山地域にも自生が見られても不思議はない種です。
場所によってはアズマシャクナゲと混在する場所も多いのですが、姥が岳ではアズマシャクナゲの開花株を確認できていません。アズマシャクナゲを調べてみると山形県以南に自生するとありましたから、月山地域にも自生が見られても不思議はない種です。
登山道から少し離れたところに沢山咲いている場所があってデジカメでアップで撮ってみました。解像度が悪く絵にならないのですが単なる証拠写真として載せておきます。ハクサンシャクナゲは高山には普通の種。しかし、花が沢山咲くというのはそんなにありません。昨年は当たり年だったようです。
姥が岳の斜面には夏スキーができるほどの大きな雪渓が広がっています。この雪渓の周辺はようやく春が訪れてきた段階ですから、早春の花が見られます。雪渓と雪渓の間小沢がある付近にベニバナイチゴの大きな群落があってまさに花盛りでした。
私がベニバナイチゴの花に最初に出会ったのは20代の後半植物調査の一環で飯豊山塊の一つ大日岳を目指して磐越西線の津川から実川(さねがわ)という川沿いに登って行ったときです。3日目でようやく大日岳下の平らな場所に着いてここでテントを張って一晩を過ごすことになったのですが、水を汲みに小沢を降りたところにベニバナイチゴが咲いていたのです。キイチゴの仲間に赤い花はとても珍しく思ったものでした。そういえばベニバナイチゴには枝に棘が無いのですね。
シュロソウ属の仲間も分かるようで分からないグループです。月山姥が岳で見かけたものは花が緑色のもから紫色のもので中間形もあって2つに分けられるものでもありません。紫色の種をタカネシュロソウというのだそうですが、茎の高さ葉の幅や花の色などで見かけ上の区別をしてもすっきりしません。確かにもう少し海抜の低い草原などにはもっと壮大なアオヤギソウがいますから、この種は高山形というのは素直に受け入れられます。