山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ミドリヒョウモン夫妻がやってきた

2015-09-18 21:43:09 | 生き物
 雨が降ったり止んだり、陽射しが出てきたり、対応が困る一日だった。
 そんなことはお構いなしに、アザミやニラやヒガンバナに日参する蝶がいる。
 一昨日あたりからまめにやってきたのは、「ミドリヒョウモン」だった。

                  
 飛翔しているときはわかりにくいが、メスの後翅は確かに緑色が確認できる。
 胴体もいくぶんか緑っぽい色をしている。
 蝶の食事時は近づくチャンスなのだ。

                             
 オスのミドリヒョウモンは、小さくて目立たない。
 他のヒョウモンチョウとも識別がむずかしい。
 模様もメスのほうが黒っぽく男性的だ。

       
 そんなとき、今まで近づかなかった「モンキアゲハ」や「アオスジアゲハ」もやってきたが、人間がそばにいるときわめて警戒心が強い。したがって、シャッターチャンスがなかなかない。
 
 シャッターチャンスを待つ余裕が今の時代には必要だ。
 効率優先に毒されたオイラの世代は、「待つ」というのが罪悪のように思えてしまう習性がしみ込んでいる。
 早く畑作業をしなければとはやる心との葛藤を起こしながらファインダーを覗く。
 ファインダーから発見する山里は、経済優先主義とは相いれない世界でもあった。

 人間が人間らしく生きることと、昆虫たちが多様に生きることとが共生できているのだろうか。 
 そんな「些末な」疑問も農的生活をして初めて体験することだった。

 
コメント
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