山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

なにげない森の多様性

2015-09-01 16:46:19 | 春野山の村
 杉・ヒノキを伐採してサクラやコナラなどの広葉樹を植えて森の多様性を復活しようというNPO運営の「はるの山の村」。
 伐採後には、「タケニグサ」や「タラノキ」が自然に生えてきている。
 択伐して残った杉との共生がこれからの森を形成していく。

                          
 林縁で「ガンクビソウ」や「サジガンクビソウ」を発見。
 歩くそのそばでなにげなく咲いているので、あやうく通り過ごしそうになる。
 「ガンクビ」はキセルの先端のことで、それに似た形をしているのでついた名前だ。

                                       
 日陰の道で、「ツルアリドオシ」の赤い実も見つけた。
 アリドオシの樹になる赤い実にそっくりだが、アリを刺すくらい細い棘はない。
 この実は、二つの白い花が合体してできた実なのだ。



 ノブドウに似たツル性の植物を発見したが名前がわからない。
 幹や葉脈が赤いのが特徴だが、図鑑からは同じものを見いだせなかった。
 ふつう、葉の形で見当がつくのだが、ツル性の草本は葉の形が自由なのが多く曲者なのだ。
 
 ところどころには、「アキノタムラソウ」「キンミズヒキ」「ヌスビトハギ」「タマスダレ」などの草本の花が秋の到来を祝っている。                    
                     
 
 秋の七草にオミナエシがあるが、その男性版として白花の「オトコエシ」があるが、形はいつもくたびれているし、花も目立たない。
 日本のくたびれた企業戦士みたいだ。

 「はるの山の村」の森は、これという植物や見どころは少ないが、よく観察すると豊かな植生があることがわかる。
 この植物をより意図的に保護育成すれば春野を代表する植物園・生態園になる可能性を秘めている。 
 そのためには、専門家やボランティアの結集を促す情熱が必要となる。       

             

                       
 
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