山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

深夜水曜ドラマ「おかしの家」がいい

2015-11-26 20:17:24 | アート・文化
 毎週水曜日の深夜のTBSドラマ「おかしの家」が放映されている。
 倒産寸前の駄菓子屋「さくらや」裏にたむろするうらぶれたおじさんたちのセリフが素晴らしい。

 以前「カクスコ」という小劇団がまったりしたセリフの掛け合いが魅力的だったが、それを思い出すくらいの間合いがじつにいい。
 ヒーローがいない下町情緒あふれる優しさが充満しているが、それで終わりではなく「本当に大切にしなければならないものとは何か」という基調がそこにそろりと置かれている。

         
 オダギリジョウーのピュアだが模糊とした持ち味がレトロな裏庭に生かされ、八千草薫のひたむきさとがうまくコラボしている。(以上の画像はTBSのHPから)

 映画「船を編む」の奇才石井裕也監督の苦悩する人間への激励が散見される。
 主題歌となっている忌野清志郎の「空がまた暗くなる」の歌と歌詞が染みてくる。

                         
 ♪「おとなだろ 勇気を出せよ / おとなだろ 笑っていても /
   暗く曇ったこの空を かくすことなどできない」♪

 「このおじさんたちも駄菓子屋みたいな人だ。
 いっけん、とりとめない存在でも 見方次第では 最高に価値あるものだ」と言わせている。
 また、「愛とはなーに」の問いに、「少年よ、それを探すために生きているんだな。」
 「今のは30点」とね。
 それもユーモアあふれる間合いを忘れないので、無理がない。
 
コメント
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