年度末になると道路工事の風景をよく見ることがある。最近は電柱の工事が多くあり、そのため路上で車の一時停止を求められることが少なくない。昔は作業員が電柱を直接登って工事することが多かったが、今は「高所作業車」を使っていることがほとんどで、なかなかかっこいい。
それが最近、わが家のすぐそばで行われた。近隣の人が電圧をあげたせいかもしれない。電柱のトランスを新しいものに変えたようだ。赤と青のコードが見える。
欧米では電柱の地中化が普通に行われている。それは地域計画の哲学が明確だからだ。目先に追われる日本の「まちづくり」の雑多さは景観を貧しいものにしている。自然環境でさえも利益優先の杉・檜だけの山にしてしまっている。予算をどこに使うか、そこにロマンと希望が込められているのか、つい冷めた目でみてしまう。