山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

長老に聞く-1/「木橋」の痕跡

2018-02-06 19:50:39 | 出会い・近隣

    

 近所からレトロな写真を数枚借りたうちの1枚が、歩いて数分の橋が写っていた。現在の橋と比較してみるとともに、集落の長老にも昔の橋の思い出も聞いてみた。

 長老によれば現在の橋の前は木橋だったという。資材の木は近くの山から伐り出し「木馬(キンマ)」で運んで橋をみんなで作ったという。

 

          

 

 むかしの写真には茶畑があったこと、現在あるゴミ収集所がなかったことがわかる。また、うら若き二人の美女のファッションといい、そばのホンダの旧スーパーカブらしきバイクが写っているのも小さな物語がある。

 

 

 その名残の橋台が、橋の横にあるというので見に行ったら確かにあった。言われてみれば、確かにあったように思われるが、その意味を知って初めて存在の事実に納得する。真実とは、表層の情報過多のなかをかいくぐって初めてたどり着く行為の片割れなのかもしれない。

 

            

 また、当時の木橋の幅は2トントラックがすれすれで通れるくらいの狭さだったという。カラー写真初期の1枚のフジカラーがいざなう物語は、山里の時代と暮らしをささやかに切り取った一瞬の輝きだった。長老の話はまだまだこれからが本題なのだが、続きはまたね。

   

コメント
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