1990年、静岡の増田採種場で誕生した「プチヴェール」。芽キャベツとケールとの交配した新しい野菜。「プチ」は小さい、「ヴェール」はフランス語で「緑」を表す。ビタミンC・カロテン・鉄分が豊富な甘みのある野菜だ。
芽キャベツも作ったことはないが、茎の脇下にバラのような小さいキャベツができている。この寒さに負けずになんとか生命を維持している。数分、湯がくだけでいいのが心強い。がっしりしたイメージのキャベツに比べてもの足りないがおしゃれな野菜だ。初めて栽培したわりには失敗は何んとか免れたようだ。
スイスチャードは成功したためしがなかったが、今年なんとか口に入るようになった。種を撒くのが遅かったので寒さの中で成長が止まっているように見えた。そのうえ、支柱ごと寒冷紗が飛んでしまったので、しかたなく収穫とした。
「チャード」とは、ラテン語で「アザミ」のこと。「スイス」がつく理由は、アメリカの富豪の保養地がスイスにあってそこでよく出された野菜だったからという説、文献に初めて紹介したのがスイスの植物学者だという説、いずれにしてもなんとスイス原産ではない。いわゆる「フダンソウ」に葉や茎にカラフルな色がついているということだ。