山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

栗のイガ焼き作業は風物詩となった

2013-10-11 20:58:48 | 農作業・野菜
 わが道草山の栗拾いはついに大団円となった。
 おかげで毎食のように栗をいただく。
 縄文人も栗はきっと大トロ以上にご馳走だったに違いない。
 わが家では収穫したイガを焚き火で焼く作業はついに風物詩になった。

     
 古い竹の支柱や枝葉などもあわせて燃やす。
 これらの灰は畑の土くれとなり、また野菜たちを産み出していく。

 邪魔なイガも立派な有用肥料になっていくのだ。
 こうして、焚き火によって山も畑もきれいになっていく。

              
 循環型の農的暮らしを実感できる時空に感謝する日々。
 栗の次は「次郎柿」が待っていた。

 例年だと9割はクリノヘタムシにやられてなかなか口に入らなかった。
 今年は虫も憐れに思ったのか、二人分くらいは充分残してくれた。
 採り過ぎはやっぱりいけません。

 人間も鳥や虫の分くらいは分け合う気持ちが大切。
 日本も某巨大帝国のような「自己チュー」を止揚するような謙虚な哲学を実践しなければね。
 
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夜の訪問者はカマキリさん

2013-10-10 22:05:27 | 生き物
 今年の夏の夜の訪問者はカマキリが多かった。
 うっかりしているとカマキリを踏みそうになる。
 気性の荒いカマキリは人間だろうと気にせず、じっと睨みをきかす。
昼のカマキリの眼は緑だが、夜は黒い。

                       
 飛び回るカマキリはやっぱり捕らえるしかない。
 十数センチはあるから飛べばけっこう邪魔となる。
 オオカマキリかチョウセンカマキリかわからないが、とにかくでかい。

     
 まさか、箸箱に乗っかっている「アマガエル」を狙っているだろうか。
 こちらは数センチのミニあまちゃんだ。

                       
 外の畑では、カマキリの交尾が見られた。
 カマキリは夏に成虫になり、秋に交尾する。
 上のオスがメスに食べられてしまったかは、当局としては未確認だ。

    
 またまた和宮様が長ーいミミズを発見する。
 尻尾を見るとちょんぎれているのがわかる。
 ということは、移植ゴテが30センチだから、このミミズは60センチ以上はあるに違いない。

 家の内外ともに、にぎやかなわが家である。
 居候のバッタたちが相変わらずコーラスを止めないぜ。

                            
 
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古代ローマと日本をつなぐ『テルマエ・ロマエ』

2013-10-09 15:43:55 | 読書
 先日テレビを見ていたら、漫画家でイタリア在住のヤマザキマリさんの対談があった。
 迫力ある言葉と世界を渡り歩いてきたスケールの大きさに目を見張る。

 さっそくマンガ『テルマエ・ロマエ』全6巻を入手。
 温泉を舞台に古代ローマと日本をイタリア人浴場建築家が行きかう奇想天外物語だ。

                   
 このマンガは阿部寛主演の映画にもなっていてそれは見たこともあるが、やはりヤマザキマリの文化を比較する視点、世界から日本の優れた暮らしを見る視点、温泉・浴場にまつわる歴史・息遣いと言った点では、原作を読んで初めてうなることばかりだった。

 テレビで言えば、「和風総本家」と「タイムスクープハンター」とをミックスした内容とも思えた。
 お粗末なマンガが氾濫しているなか、久々に手応えあるマンガに出会えてホッとした。
 まさに、温泉気分がのり移ったみたい。
 書を捨て「普段」を捨て、鄙びた温泉にまいろう!
 その湯気の中で、「本当のこと」を瞑想すべし!? 
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アゲハモドキ・リンゴドクガを発見

2013-10-08 21:46:14 | 生き物
 和宮様が「変な毛虫がミズキにいっぱいいるわよ」と飛び込んでくる。
 すぐさま庭のミズキに直行すると、なるほど15匹くらいの毛虫が葉を食べている。
 綿くずがついたままのうだつがあがらないような毛虫だ。

 調べてみると、なんと「アゲハモドキ」の幼虫ではないか。
 妖艶だが毒蝶のジャコウアゲハに似せて捕食を回避しようとする「アゲハモドキ」は、「蛾」なのだ。
 「アメリカシロヒトリだったら困るな」と思っていたが、これは駆除せず成虫になるのを待つことにする。

                       
 いっぽう、梅の木には美しい黄白色の毛虫がいた。
 しかし見るからに毒蛾らしい毛虫だ。
 黒いサングラスに赤い尻尾がポイントだ。

 これも調べたら、「リンゴドクガ」だそうだ。
 リンゴ・サクラ・コナラなどの葉を食害する。
 しかし、毒針はないそうで触ってもいいらしい。
 もちろん、触るのはごめんだけど。
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ウラベニホテイシメジのペペロンチーノときのこ汁

2013-10-07 22:00:41 | 食彩・山菜・きのこ
 裏山で伐りだしたコナラのほだ木にシイタケが出てきている。
 気がつかないうちに大きくなっているのに感謝する。

 先日、きのこの師匠から送られてきた天然マイタケはすでに口から体を通過した。
 真っ赤な「タマゴタケ」は、オムレツにしてこれも通過済み。
 最近はカメラを持つ前にキノコ料理を口に入れてしまう病に犯されているようだ。

            
 同梱されていた「ウラベニホテイシメジ」は、ペペロンチーノにしていただく。
 ほんのり苦味のあるおとな味が快い。
 さらに、「天然シイタケ」は煮込みうどんで秋を感じる。

 「これらのきのこはあのへんかなー」と、かつてきのこ狩りに同行した場所を想像しながら食らう。
 危険と裏腹にあるきのこ狩りの成果をいただき二人で合掌する。

                      
 一昨日は静岡の井川に行った友人が、「ハナイグチ」「キサマモドキ」「アカモミタケ」などを持って突然現れた。

 さっそく、うどん入りのきのこ汁にする。
 ハナイグチは5年ぶりの再会だった。
 ナメコなみの食感がじつになつかしい。

 だからつい、車を運転していると沿道の草むらに目が行ってしまう。
 今月はきのこ病との葛藤の日々になりそうだ。
 合掌。
 
                    

        
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祭礼の準備で地域が鳴動する

2013-10-06 21:29:14 | 出会い・近隣
 地元の神社の清掃当番の木札がまわってきて、わが集落は朝7時集合で神社の境内を清掃。
 ふだんはひっそりしていた神社に人の波が押し寄せてくる。
 
     
 集落にこんなに人がいたのかと思うほどだ。
 神社の屋根に落ちた杉の枝を落としたり、境内の落ち葉を集めてきれいにする。

                     
 祭礼は再来週に行われる。
 「祭り青年会」が組織されて、祭りの実行部隊となる。
 毎週2回夜遅くまで会合や作業がある。

         
 沿道に提灯を設置する作業を8時過ぎから行われる。
 集落全員とまではいかないが、かかわれる範囲で黙々と遂行される。

 欠席してもだれも揶揄することはない。
 ほぼ午前中で作業が終了する。

 蒸し暑くて昼寝もいまいちだったが、午後はなんとかハクサイの植付けを完了する。
 和宮様も自分の力で畝をほぼ完了する。
 一昨年のほだ木から初めて立派なシイタケを収穫する。
 秋はまちがいなく我らを拘束している。
 
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春野の奥、民宿ケルンはクラフトの森

2013-10-05 16:03:47 | 出会い・近隣
 注文していた木工品を取りに春野の奥の工房「ケルン」を訪れる。
 案内板がなくて山中で迷ったがなんとか到着。

                       
 行き止まりの山奥に民宿兼工房「ケルン」が木立の中に凛々しく屹立していた。
 入口からしてここはアーティストの誇りと素朴さが感じられる。

            
 「はるの産業祭」前とあって、作品を急いで作っているが、実に多様な作品が産出されている。
 もと水道屋を止めてご主人が独学で作っているそうだが、デザインといい、完成度といい、どこに出しても遜色ない。

 
 家具も手がけている。
 さらには外トイレも工房も自前で建設している。
 「山の中じゃ、自前でやるっきゃないですよ」と控え目に笑うご主人。

                   
 今はコースター作りをしているという。
 浮き出たデザインがカップを置くと引っ込むというオリジナルなコースターに釘づけとなる。

   
 人里から遠く離れた山の中で日々作品作りにロマンを追うご夫婦のしなやかさと情熱に圧倒されたひとときだった。

 過疎を嘆く一般論からはなにも出てこないことを痛感する出会いだった。
 過疎に生きる自分にとってのアイテムとはいったい何なんだろうか、問われた一瞬でもあった。
 山並みを蛇行する杉川の風景がそこにゆったりひかえていた。 
     

                

              
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秋のオアシスに必死に群がる蝶たち

2013-10-04 21:11:06 | 生き物
畑にそぞろ生えているノハラアザミの花は蝶のオアシスだ。
 畝を早く作らなければならないのだが、花に群がる蝶の種類が多く足が止まる。
 「メスグロヒョウモン」の「♀」は、黄色のヒョウモンチョウの中で異色の茶色。

 
 メスグロヒョウモンの「♂」は、標準的な黄色だが、ミドリヒョウモンと似ているのでいつも迷う。

          
 「ツマグロヒョウモン」は、翅の先端が黒いのでわかりやすい。
 こちらも、「♀」のほうが派手だ。

                    
 ひときわ鮮やかな「アカタテハ」も、ついツマグロヒョウモンと間違えやすい。
 こちらは黒とオレンジの色が濃い。

 
 「キタテハ」はいつもなかなか翅を公開してくれない。
 アカタテハと比べてじつに地味だ。
 翅の先端が急峻でかっこいい。

         
 夏にいるはずの「オナガアゲハ♀」も来ていた。
 アゲハチョウは飛翔が早すぎてレンズに収まってくれない。
 しかし、蜜を吸うときは油断するのだ。

                     
 蝶に混じってスズメガの仲間の「ヒメクロホウジャク」らしき「蛾」も発見。
 ホウジャクは「蜂雀」と書くそうで、雀がホバリングしている姿みたいだ。

 蝶たちも少なくなってきた蜜源の花をめがけて集中しているのがわかる。
 なかには、その翅が一部欠けている蝶も少なくない。
 蝶も人間も精一杯生きているのだなー。

                 

             

            

                           

                 
 
           

   
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「栗おこわ」に「マツタケ汁」に

2013-10-03 20:39:36 | 食彩・山菜・きのこ
 栗が順調に仕事してくれている。
 昨年は不作だったが今年は「成り年」のようだ。
 栗を乾かすのが和宮様の日課となった。
 イノシシが来なくなったのも幸いしているようだ。

                           
 さっそく、夕飯は栗おこわとなった。
 当然、栗おこわのおかわりとなる。
 そうして、きょうも満腹になり横になる、という定番コース。

                   
      
 それどころか、衝動買いしたマツタケのお吸い物とマツタケ焼も。
 今年は豊作だそうで、お値段も手ごろ!?

 いやー、食欲の秋を身をもって実践中。
 昼間に、ニンニク・アサツキ・ラッキョウ(大)をやっと植えつけることができた。
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ニンニクを植え始めた残暑の秋

2013-10-02 19:27:44 | 農作業・野菜
 ニンニク3kgを入手していたがなかなか植えるタイミングをつくれなかった。
 きょうこそと、青森産「福地六片ホワイト」の種を植え始める。
 しかし、夏のような陽射しが背中をジリジリ照りつける。

                    
 二つの畝に約170粒ほどを植えつけたが、これは昨年の倍くらいの量がある。
 というのも、黒ニンニクを作ろうという魂胆だからだ。

 明日も続きをやるが、畝が不足してくるのは間違いない。
 草刈りを再開してまた新たな畝を同時平行で作らねばならない。

  
 筋蒔きした大根の種から芽が出始めた。
 今のところ順調だ。
 昨年は種が古かったせいか、半分くらいしか芽が出なかった。

                       
 毎年失敗しているタマネギも芽が出始めた。
 黒マルチだけだと、陽射しが強いときには種が溶けてしまう。
 急いで、草マルチをする。
 また、雨も降ってくれたので、順調。

 というわけで、忙しいスローライフを楽しむ。
 
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