山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

雑草の山を草木灰に

2019-11-20 20:49:00 | 野外活動

 今年の雑草はすさまじかった。気象条件もあったが、それ以上に農作業に手間取ってなかなか草刈りまで届かなかったのが要因か。いや、本当は休憩時間がズルズルと伸びてきてしまったのが真相。コセンダングサが3m~4m以上も伸びてしまったのが何本もある。胸の高さくらいまでつもった雑草を観て、和宮様が「早く処分したいので、われが自分で燃やすぞよ」とのたまい、急遽焚き火することになった。

          

 和宮様らしく、正攻法の焚き火だ。まずは雑草をどかして太い丸太を据えて点火する。乾いた栗のイガがよく燃える。きょうはちょうど風もなく穏やかな一日だった。昼食も外ですることにした。

       

 昨日収穫してあったシイタケを焼いておかずにする。消し炭を使って七輪で焼いたが火加減がむずかしい。きょうは定番だった焚き火の鍋の食事もしないで、和宮様の要望で燃やすことに専念する。

        

 雑草の山は夕方にはずいぶん小さくなった。まだまだ、畑の周囲には燃やすべき草木や古い支柱がわんさとある。火の粉が舞い上がらないよう少しづつ燃やしていく。暗くなってやっと鎮火する。ここでできた草木灰はさっそく畑の肥料となる。雑草も役に立つのだ。種がなければ畝のまわりに雑草マルチをして肥料にするが、今は雑草の種がいっぱいついているので燃やすのが最適。来年は草刈りを早めにしたいと思うのだが…。  

   

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「淡褄朽葉」だった!

2019-11-19 00:41:17 | 生き物

 障子に張り付いていた3cmほどの小さな蛾を発見。あまりきれいとは言えないが、模様が魅力的だった。しかし、それが光の加減で黒っぽい所がホノグラムのように青く見えた。しかもカビのように見えた模様の波型が意外に斬新だった。しかしながら、名前を調べたがなかなかわからない。やっとそれは、「ウスヅマクチバ」(ヤガ科)であることをつきとめる。

  名前がちんぷんかんぷんだったので、漢名を探したがこれも難航。なんとか当局の捜査網を借りて、「淡褄朽葉蛾」と書いてあるのを見つけ出す。翅の先端(ツマ)が淡い薄色ということらしい。「朽葉」は枯葉のような色模様。漢名から成虫の特徴がわかるがカタカナではわからない。反対に漢名だけでは読み方がわからない。

 ことごとくなんで漢名が駆逐されてしまったのかが理解できない。蝶もキノコも植物も漢名で表現してくれるとなるほどと納得がいくことが少なくない。なお、成虫はクヌギ・コナラの樹液を吸汁する。

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突然、停電だあー

2019-11-18 20:44:38 | できごと・事件

停電だぁー。PM8時前頃から11時までの約3時間だったが、長かった。まずは、ローソクで明かりを確保。懐中電灯が5本くらいあるがみんなわけありで役に立たない。値段に関係なくまともではないのはかねがね不審に思う。

 時間的に寝るには早すぎだったが、10時前に寝床に入ったが寝られない。いつもは早くて11時就寝、平均すると午前0時前後が多い。電源が復帰するとともにブログに向かう。この停電が数日間も続いたらストレスは体に打撃になるのは間違いない。被災地の困難を改めて思い入る。

  また、地域の防災無線も停電は反応しない。停電の範囲・原因・修理状況を知りたいところだが、電力会社も行政もいつも沈黙のままだ。

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肥料をいただきにいく

2019-11-17 19:40:23 | 出会い・近隣

 地元の方から「肥料をいっぱい入手したから採りにおいでよ」との連絡が入った。さっそく大きな袋を持って車で採りに行く。木材チップを熟成したものだという。見るからに栄養がありそうな肥料だった。びっしょり汗を流しながら袋いっぱいにいただいてきた。

                  

 後日、本人がやって来て、「まだ肥料がいっぱいあるので遠慮しないでもっと採りに来なよ」と催促に来た。いやー、ありがたいね。しかも、甘柿をどっさり持参してきてくれた。「今年のうちの柿は数えるほどしか成ってないので良かったー」と喜んでいると、「最近は高齢者が多くなって柿を採るのも大変な時代になってしまったから、柿はまわりにいくらでもあるよ」とほほ笑む。

  肥料は後日、採りに行くことを約束する。こうして地元からいただきものが多くなってきたことがありがたい。大都会からこの中山間地に飛び込んで10年を過ぎたいま、その手ごたえを感じ入る昨今であるのが率直にうれしい。

 

 

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蒼天に誘われた産業まつり

2019-11-16 19:10:49 | 行事

 浜松・春野の国道362号を走る車はどんどん「はるの産業まつり」会場に吸い込まれていく。天竜高校春野校舎の秋葉太鼓が蒼天の秋を叩く。ふだんの山里ではなかなか見られない食材や用具が一挙に開示され、飲食も楽しめる。

      

 ただし、売る側と買う側とがそれぞれ一方的に完結するだけの関係に疑問を持つことが多く、毎年参加することはなかった。が、地元から関係する人も多く、ふだん会えない人に会えるのも楽しみの一つだ。また、ここならではの食材に出会えるのも期待できる。

        

 初めて食べたのは、チョウザメの炭火焼きだった。食べてみるとまさに焼き魚の上品な味が魅力的だ。これはじゅうぶん商品化できると思えた。ただし、販売側はまだ慣れていないのがわかる。

      

 高校生が作ったスコーンを食べてみた。春野茶をブレンドしたものにチョコレートをかけてある。おじさんにはチョコは必要ないと感じるが、お茶の風味は伝わってくるのはグッドだ。それに、栞をサービスにいただき、そのマスコットキャラクター「はるてん」が一番良かった。春野を象徴する「きのこ・やしおつつじ・お茶・鮎・天狗・秋葉神社」らしきイラストが組み込まれている。

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吹き溜まりの中の美しい心たちは人々に勇気を与える

2019-11-15 09:16:11 | アート・文化

 帚木蓬生(ハハキギホウセイ)の小説「閉鎖病棟」が映画化(監督・平山秀幸)された。たまたま原作を読んでいたので、タイトルが暗いのがもったいないなーと思っていた。作者は精神科医でもあったので、登場人物の患者の多くはモデルがいるという。「事情をかかえていない人間なんていない」現実の閉塞した管理社会は、閉鎖病棟そのものだ。それを感じさせない仕組み・世論づくりにマスコミも行政も汲々としている。原作を解説した作家・逢坂剛の指摘はそのことだった。

  

 原作では幻聴に悩む青年のピュアな目線から見た病棟だが、映画ではやむおえず殺人を犯してしまった秀丸さん(笑福亭鶴瓶)が主人公だ。彼は病棟内ではみんなから信頼厚い存在だった。人望集めていたその彼が病院内で起こした事件とは、映画を観るか原作を読むしか感動はない。映画のパンフレットに載っていた「居場所をなくした人々が、ここで出会い、ここで癒され、ここからまた自らの人生へ旅立っていく」というのが、テーマに違いない。

 

 

 医師の鎌田實さんは「<それぞれの朝>という副題が生きている。閉鎖病棟の中で生活する患者たちに、それぞれの朝があるだけでなく、息苦しく呪縛された世界で、今を生きているぼくたちすべてに、それぞれの朝があることに気がつく」という珠玉のコメントを寄せているがこれはさすが鎌田ロマンだ。

 最終シーンで車いす生活を長く続けてきた主人公(死刑確実か?)が、自分の足で立ち上がろうと必死にもがく場面があった。そのシーンこそ閉塞した社会に生きる私たちへ伝えたかった希望のメッセージに違いない。(2015.3.12マイブログ参照)

  

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しぶとく生き抜いてやる!

2019-11-14 20:59:58 | 食彩・山菜・きのこ
 裏の畑にあるシイタケ場は、このところちらほらかわいい芽を出してきた。そのうちのいくつかはさっそくうどん汁やみそ汁に参入している。ほだ木は3~4年目なのでもう廃棄してもいいようなものが7割くらいにもなっている。終活を始めたほだ木の生命力に感心する。しかし、きょう見たほだ木は満載シイタケだった。ただし、栄養が少なかったせいかキノコの厚みが薄い。近々、廃棄組と残留組とを仕分ける作業を始める予定だ。
           
 いっぽう、裏山にあるナメコ場では笠の開いたナメコがちょっぴり出ていた。例年だと11月上旬には収穫できていたが、今年は温暖化のせいか1~2週間遅い。ほだ木がくたびれてきたせいもあるかもしれない。きのこの発生はけっこうはらはらする。
  
 きょうは風が強かった。隣のススキヶ原は暴風にもうまく忖度して体を柔軟に動かしている。それ以上に、穂の種子を風に乗せてしまう巧みな戦略も行使していた。これから冬の木枯らしが畑を荒らしにやってくるのを覚悟しなければならない。せっかく葉物野菜が順調なだけにこちらの機微な感性が試される。   
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秋採りキュウリを収穫したよ

2019-11-13 20:18:51 | 野菜・果樹

 夏のきゅうりは数百本は収穫しただろうか。今夏は毎日のようにキュウリ漬けをぼりぼり食らって飽きなかった。その多くは和宮様お手製の塩麹漬けだった。なにしろ、一日で十数本は採れてしまったのだから飽きそうなものだ。それが凝りもせず秋採りキュウリを植え付けてるというのだから、病気なのかもしれない。さすがに秋採りキュウリの成長は遅々としていたがやっと収穫するほどの大きさに育った。カラスやムジナの被害もなかったのも幸いした。「まずはサラダから、次に鮭入りのおにぎりに混ぜたいものじゃ」と和宮様はほくそ笑んだ。

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チーズケーキのコーヒーだと?

2019-11-12 19:03:54 | 特産品・モノ

 サントリーが先月10月中旬にまたまた新しい稀釈用コーヒーを発売した。ぐーたら当局は害獣対策もしないで、牛乳を入れるラテベースのコーヒーを飲んでは昼寝にいそしんでいる。お湯を沸かして粉コーヒーで飲めばうまいのに、その手間がめんどくさいんだな。「飲みすぎると体に悪いぞえ」と和宮様の忠告や命令を聞き流しては鼻毛を抜いている。期間限定ではあるが、「今までの稀釈ラテコーヒーと味は変らんじゃないか。チーズケーキはどこにあるんだー」と捨て台詞を投げつけながら、「だけどよー、アイスクリームにかけて食べるとたまらんぜ」とニコッとして陽当たりに座り込んでしまった。

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でっかい柿にかぶりつく

2019-11-11 19:56:30 | 食彩・山菜・きのこ
 気候変動のせいだろうか柿が数えるほどしかないほどの不作だった(全部で20個くらい)。近所の放任柿はたわわなので、いつもうるさくわが家にやってくるカラスも来ない。しょうがないので隣の町の直売所で甘柿を買う。そこのおばさんに聞くと、「これは甘秋(カンシュウ)柿という新品種でとっても甘いよ」と言う。
 画像左はわが家のこれでも大き目の次郎柿、真ん中が「甘秋柿」、右が購入した次郎柿。さっそく2倍くらいの大きさの甘秋柿(1個100円)を食べてみる。まるまる1個食べてしまうと昼食が食べられなくなるほどの量なので、半分に切っていただく。ソフトボールを扁平にしたような大きさだ。確かに甘い。スーパーで買う柿より安いのは間違いない。見たくれはまるで次郎柿とそっくり。要するに結果が旨ければいいのだ。明日もよろしく。
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