GAMER
2009年/アメリカ
ゲームの浅さを突き抜ける意志の所在
総合 20点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
太りすぎた裸のゲーマーやポップな色彩感覚、天才科学者のケン・キャッスルに「I've Got You Under My Skin」という曲に合わせて踊らせるなどの‘オタク’的な世界観の描き方は気味が悪くなるほどよく出来ているのであるが、ストーリーの軸が無いために、映画としては完全に失敗していると思う。
主人公のジョン“ケーブル”ティルマンとケーブルを動かしているプレイヤーのサイモン・シルバートンの関係がよく分らない。ケーブルが殺人ゲームで30回勝った理由をプレイヤーのサイモンの才能だと見倣したケン・キャッスルはサイモンを捕らえて調べさせるが、サイモンには特殊な才能が見受けられなかったため解放する。しかし脳細胞手術を受けているはずのケーブルが実は自分の意志を持っていて30回勝ったのであるのならば、ラストシーンでケン・キャッスルの意のままに操られるはずがないのである。その上、結局ケーブルは才能のないサイモンによってコントロールされることでケン・キャッスルを殺すことができてしまう。自分の信念を貫いてケーブルは妻と娘を救うことができても、ケーブルの意志がどの程度彼の行動に反映されていたのか不明確なために、全く感動に至らない。
題材は悪くないのだから脚本はプロに任せるべきであったし、ミュージック・ビデオとして見るにしても95分は長過ぎる。
海老蔵「殺される」と逃げ帰った先は麻央(日刊スポーツ) - goo ニュース
報道陣に「先に病院や警察は考えなかったのか?」と問われた海老蔵は、心底
驚いたように目をむき「はぁ~。まったく僕の視界に入ってきませんでした。冷静さが
ない中で、家に帰らなくては、妻のもとに戻りたい、戻らなくてはという一心でした」と
述べているが、本音を代弁するならば病院や警察に行ってしまうと事を荒立てて
しまうことが海老蔵本人は分かっていたからであるが、残念なことに妻の小林麻央
が分かっておらず警察に電話してしまい、面倒くさい状況に陥ってしまったのである。
ところでテレビ朝日の上山千穂アナウンサーが結構鋭い質問を海老蔵に浴びせて
いたことが印象的だった。