キス&キル
2010年/アメリカ
殺人とコメディの相性について
総合 30点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『キス&キル』はトム・クルーズとキャメロン・ディアス主演の『ナイト&デイ』(ジェームズ・マンゴールド監督 2010年)とよく比較されるようだが、トム・クルーズが演じたロイはあくまでもスパイであり、命を狙われるためにやむを得ず相手を殺していたのであるが、アシュトン・カッチャーが演じるスペンサーはプロの殺し屋であるというところから、確かに原題通り‘Killers’なのであるが、設定に難があると思った。
プロットは決して悪くはない。友人やご近所の人たちが急にスペンサーの命を狙い始めるという展開は、普通に考えてもおかしくなってくるのであるが、やはりスペンサーがプロの殺し屋であったという‘前歴’が因果応報として作品をコメディーに向かわせていないように思う。
ラストシーンも疑問を感じる。ジェンの父親は娘とスペンサーの間に子供ができたことから、結婚して3年経つのにようやくスペンサーを身内として認める。だからスペンサーは自分のコーンフェルド家の証しである子供が殺されないように赤外レーザーを子供部屋に仕掛けるというオチは面白いのであるが、それまでに散々人を殺していた人物(スペンサーは15人殺したと告白していた)の身振りとしては笑えない。
とにかく、考えすぎなのかもしれないが私はスペンサーがプロの殺し屋であることが終始引っかかってギャグが笑えなかったのであるが、これは脚本が悪いのか演出が悪いのか判断しかねる。
W杯招致失敗 足りなかった“本気度”(産経新聞) - goo ニュース
「トゥースーン(too soon=開催が早すぎる)を崩すことができなかった」というのが
日本招致委委員長(日本協会会長)の小倉純二の敗因の弁なのであるが、それは
国際サッカー連盟理事たちだけが感じていたのではなく、日本人のほとんどが同様
に思っていたことだと思う。何故それほど急いでサッカーのワールドカップを日本で
開催しなければならないのか動機が見えないし、寧ろ怪しい。純粋にサッカーを
生で見たいというよりもサッカーで金儲けしようという魂胆がアメリカと同様に透けて
見えてしまっていた。結局、まだ一度もワールドカップを開催したことがないカタール
に決まったことは良いことだと思うし、日本はアジア諸国のリーダーとなるために
積極的にカタールを後押しするくらいの思いやりを持つべきだった。