ミックマック
2009年/フランス
おとぎ話になる理由
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
世の中には本当に不思議なことがあるもので、どんなに奇を衒ったつもりであっても、結局頭から無理やり捻り出したようなネタが被ってしまっているということがある。『ミックマック』の主人公であるフランス人のバジルは命にかかわるということで頭の中の銃弾を摘出できないまま暮らす羽目に陥るのだが、『ミックマック』と同じ2009年に公開された『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(ジョニー・トー監督)の主人公であるフランシス・コステロも頭に銃弾を残したまま生活しており、香港映画であるにもかかわらず彼もたまたまフランス人なのである。
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』は一応主人公が親族や仲間の仇を討つハードボイルド作品であり、事件に遭遇した日にバジルが勤務していたレンタルビデオ店で観ていた作品もレイモンド・チャンドラー原作、ハンフリー・ボガード主演の『三つ数えろ』というハードボイルド作品なのであるが、ハードボイルドの流れに行くと見せかけながらバジルは記憶を失うことはなく、『ミックマック』は‘映画的記憶’を避けて、車の広告看板を実際の車がコピーするなどの‘大道芸的記憶’でコミカルな映像を作り上げる。それはバジルの仲間たちが個性的だからという理由のみならず、オーベルヴィリエ軍事会社社長のド・フヌイエが収集している有名人の奇妙な‘遺品’からも見て取れる。
緻密なストーリー展開の本作の原題である‘Micmacs a tire-larigot’は‘大量の悪ふざけ’という意味であり、それを勘案するならば私はこの作品が『三つ数えろ』の流れから始まっている点から、『ミックマック』は、実は銃撃された後に‘植物人間’になってしまったバジルの‘夢物語’のような気がする。バジルが歌真似をするところまでは理解できるが、パントマイムやその他の才能を発揮する人間がレンタルビデオ店でくすぶっていたことが不思議なのである。因みに『三つ数えろ』の原題は『The Big Sleep(大いなる眠り)』である。
海老蔵が病室で号泣している 福助明かす(日刊スポーツ) - goo ニュース
「日頃のおごりが招く」=相手に暴力・挑発否定―頭下げ反省、謝罪・海老蔵さん会見(時事通信) - goo ニュース
茂木健一郎への電話といい、今回の中村福助のブログによる情報のリークといい、
市川海老蔵の“メディア戦略”はブレインがいるのかどうか知らないがなかなか巧妙
なものだと思う。しかし中村福助は正直過ぎたと思う。中村は「彼は病院のベッドで
絶えず号泣しているそうです」と明かしている。つまり中村は実際に海老蔵が号泣
している様子を見たのではなく、伝聞で書いているだけなのである。それならば
実際に号泣しているかどうかは分らない。記者会見も見たが、海老蔵の喋り方
からして普段から身に染みてしまっている気取りが感じられ、都合の悪いことに
なると酔っていたから覚えていないということで片付けられるから楽なものだ。