レオニー
2010年/日本
オリエンタリズムを超えて
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
ヒラリー・スワンク主演の『アメリア 永遠の翼』(ミーラー・ナーイル監督 2009年)が成功しなかった要因の一つとして、アメリカにおけるアメリア・イヤハートの根強い人気のために国民が抱いている彼女の‘理想像’を壊すことができなかったことも挙げられるだろう。その点に関して言うならば、『レオニー』の主人公であるレオニー・ギルモアは、世界的に有名な彫刻家のイサム・ノグチの母親という‘ワンクッション’があるため比較的描きやすかったと思われる。
この作品には2つの重要なポイントがあると思う。レオニーはアメリカで出逢った詩人の野口米次郎の詩集の出版を手伝うことになり、後に津田塾大学を設立することになる津田梅子と出逢う。当然のことながらレオニーは女性の自立の可能性を日本に見出してやって来るのであるが、アメリカでは彼女を編集者として認めてくれていた米次郎はレオニーに対して「男性よりも3歩下がって歩くように」と命じ、職を求めて津田梅子に会いに行っても、レオニーのような自由奔放な女性は雇うことはできないと拒絶される。彼らがアメリカで演説や詩を通して語っていた理想は日本の文化によってあえなく潰されており、彼らもそのことに抵抗する様子も見せることなく、米次郎はいつの間にか他の女性と結婚までしており、日本の伝統としてレオニーを‘二号’とすることに何のためらいを見せることもない。レオニーはさぞがっかりしただろうが、逆にこの現実がレオニーを強くした面もあるだろう。
もう1つのポイントは作品の是非はともかくとしても、小泉八雲(=ラフカディオ・ハーン)が彼の妻であった小泉節子のサポートの下に作品を生み出したように、野口米次郎はレオニーのサポートによって作品を生み出せたということである。
米次郎と別れたレオニーが息子のイサムを彫刻家に、娘のエイルズをダンサーに育てあげた情熱は日本で味わった屈辱に加えて、彼女の、人の良い部分を見分けられる‘編集者’としての天性の眼力によって生み出されたのであろう。
新作でパンフォーカスを見るのは久しぶりのような気がするが、映像も美しく、エミリー・モーティマーの熱演と共に見応えのある作品に仕上がっていると思う。
目撃者が証言…海老蔵、半裸で土下座姿撮られた(スポーツニッポン) - goo ニュース
この件で一番不可思議だったこととして、何故市川海老蔵は酷い怪我を負わされて
いるにも関わらず、自ら警察に通報しなかったのかということだったが、これで謎が
解明した。殴られて重傷を負わされるだけのことをしたと海老蔵自身が十分に認識
していたから警察沙汰にできなかったということなのだろう。20代の生意気はまだ
可愛気があるにしても、32歳にもなって重要な仕事を任されているという自覚も
ないまま、やんちゃなことをしていれば殺されなかっただけでも幸運だったと思う
しかないだろう。ところで誰でもいいから暴行を受けた直後、パンツを脱いだ状態で
土下座をしている海老蔵の様子を動画サイトに流してくれればいいのに。何なら
ウィキリークスでも良いけれど。