MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『バレット』

2013-06-02 21:13:22 | goo映画レビュー

原題:『Bullet to the Head』
監督:ウォルター・ヒル
脚本:ウォルター・ヒル/アレサンドロ・キャモン
撮影:ロイド・エイハーン
出演:シルヴェスター・スタローン/サン・カン/サラ・シャヒ/アドウェール・アキノエ=アグバエ
2012年/アメリカ

物語の座りの悪さについて

 この物語の時代設定がいつなのか分かる人がいるだろうか。携帯電話から推測するならば主人公の一人であるテイラー・クォンが動画まで撮れるスマートフォンを使っているのだから最近の話のようにも見えるが、テイラーから連絡を受けるレブレトン警部補は黒い固定電話を使っている。さらに不思議なことはジミー・ボボが使っている携帯電話がアンテナを伸ばすタイプのもので、これで時代設定が分からなくなるのである。
 ところでニューオリンズを牛耳っているらしいロバート・モレルが東洋人たちと商談している中で話題にされたハリケーン・カトリーナがルイジアナ州ニューオリンズを襲った日は、2005年の8月で、その後の話となると2005年12月くらいになるように思う。
 座りが悪いのは時代設定だけではなくて、例えば、殺し屋のキーガンがジミー・ボノモと相方のルイス・ブランシャールを襲う時に、ジャックナイフを用いることで、その後キーガンが敵のアジトに乗り込んで派手に銃をぶっぱなして、原題通りに「頭に銃弾」を撃ち込んで殲滅させるシーンを見るならば、最初から銃を使用すればジミーも殺せたはずである。
 その際、キーガンはベビー・ジャックから、モレルが不正を働いていた証拠となる紙ファイルを取り戻したのであるが、モレルの弁護士であるマーカス・バプテストはモレルの資金源をフラッシュメモリで所有している。
 このように一つの物語の中に相容れないアイテムが混入している原因は、世代が違う人物が共同で脚本を執筆したからだと思われる。
 面白いことはクライマックスにおいて、ジミーを演じているシルヴェスター・スタローンが銃を置いて、体を張ってキーガンと戦うところで、『ラストスタンド』(キム・ジウン監督 2013年)のアーノルド・シュワルツェネッガーと同様に、いわゆる‘肉体派’の俳優はまだ自分は衰えていないというところをアピールしたがるものなのだろう。


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反町隆史の金銭感覚

2013-06-02 01:04:48 | Weblog

反町・松嶋夫妻に賠償命令…犬にかまれ隣人退去(読売新聞) - goo ニュース
反町、松嶋夫妻に賠償命令=飼い犬かみつきで385万円―東京地裁(時事通信) - goo ニュース

 俳優の反町隆史と妻の松嶋菜々子夫妻の自宅マンションで飼っていたドーベルマンが

隣人にかみ付く事故があり、隣人の退去で賃料収入を失った管理会社が夫妻に損害賠償

を求めた訴訟は、ドーベルマンに咬まれて精神的不安を抱えるようになってしまった女性が

予定外に退去する場合に管理会社に払う違約金を払わなかったために、夫妻に肩代わり

してもらおうと起こした裁判で、女性との間では30万円を支払う事で示談しているのだが、

「犬の飼育管理で通常払うべき注意義務を怠った過失がある」と主張する管理会社とは

示談に応じる事はなく、「犬にかまれた事で転居するのは社会通念上相当とは言えない」と

反論して争った結果、被害女性に対して家賃2カ月分に当たる解約違約金350万円を免除

した管理会社に対して約385万円の支払いを命じた判決は全うなものだと思う。しかし

俳優という、人気で成り立つ商売をしている夫妻ならば、イメージの悪化を防ぐために裁判

沙汰になること自体を普通なら避けて和解に応じるはずで、まさか30万円なら払うが、

350万円という“大金”は払えないということなないと思うのだが


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