MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』

2013-06-29 23:02:44 | goo映画レビュー

原題:『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』
監督:佐久間宣行
脚本:佐久間宣行/オークラ
撮影:風間誠
出演:川島省吾/おぎやはぎ/バナナマン/みひろ/岩井秀人/京本政樹/葵つかさ/紗倉まな
2013年/日本

アドリブという「ゾンビ」について

 本作に登場する「アンデッド」というゾンビを見たとき、例えば、『SUPER8/スーパーエイト』(J・J・エイブラムス監督 2011年)や『キツツキと雨』(沖田修一監督 2012年)などで見られるように、処女作はとりあえずゾンビ映画という定番の踏襲は間違いないのではないのかと思わせる。生きているのか死んでいるのかはっきりしないゾンビという存在は、演出上の「正解」をあやふやにすることで自由を得られるからで、つまりこの作品の主役である劇団ひとりの『キス我慢選手権』というバラエティ企画と、主人公の川島省吾による『THE MOVIE』の境界線を曖昧にすることで、フィクションとノンフィクションの間で「アドリブ」という独自の「ゾンビ」を見せることになる。川島省吾という天才が存在してこそ映画として成立した作品である。


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林家こん平師匠の一言

2013-06-29 00:20:02 | Weblog

日航と「対等な競争条件でない」ANA社長不満(読売新聞) - goo ニュース

 2013年6月28日付けの毎日新聞夕刊の山田隆夫のインタビュー記事に驚くべきことが

書かれていたので記しておきたい。「1985年8月12日。その日の夕方、笑点メンバーは

徳島に向かうため羽田空港にいた。悪天候で予約便を大阪行きのJAL123便に変更しよう

としていた時、林家こん平師匠が『予定の飛行機で行こうよ』と切り出した。123便に乗って

いた坂本(九)さんは星になり、山田さんは命をつないだ」。当時の笑点メンバーと坂本との

交流に関して具体的な言及はないのであるが、つまりは、こん平師匠の一言が無ければ、

日本航空123便墜落事故で笑点メンバー全員が亡くなっていたところだったのである。

ちなみに当時のメンバーは、5代目三遊亭圓楽、三遊亭小遊三、林家木久蔵、桂歌丸、

三遊亭楽太郎、林家こん平、古今亭朝次(のち7代目桂才賀)である。


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