MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『華麗なるギャツビー』

2013-06-21 22:56:06 | goo映画レビュー

原題:『The Great Gatsby』
監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン/クレイグ・ピアース
撮影:サイモン・ダガン
出演:レオナルド・ディカプリオ/トビー・マグワイア/キャリー・マリガン/ジョエル・エドガートン
2013年/アメリカ・オーストラリア

全てが虚飾と化す瞬間

 1924年、主人公のジェイ・ギャツビーについて語るもうひとりの主人公であるニック・キャラウェイが何故アルコール中毒患者の療養所に滞在しているのか推測するならば、結局のところ二年前のあの日、ニックがギャツビーに電話をした際に、ギャツビーがジョージ・ウィルソンに射殺されてしまい、自分がギャツビーの死のお膳立てをしてしまったという悔恨の念に囚われてしまったからだと思われるが、言うまでもなくギャツビーはデイジー・ブキャナンからの電話だという幸福な思い込みを抱いたまま亡くなったことを私たちは既に知っており、このような皮肉が本作全体を覆っている。
 大富豪であるギャツビーがニューヨークに建てた宮殿のような豪邸内で、毎夜のように開かれる豪華絢爛なパーティーにおいて、トム・ブキャナンとギャツビーの上流社会における‘仮面のかぶり合い’のゲームは、やがて「シャラップ!」という一言でギャツビーの素性がバレてしまい、全ては虚飾にしかならないものだったという皮肉が、映像そのものがゴージャスであるがために有効に機能する。それにしてもギャツビーが一途に想い続けていたデイジーの自動車事故後の、ギャツビーに対する態度が余りにも素っ気なくて冷酷すぎると思われるのであるが、所詮その程度の、虚飾で身を包んでいた女にうつつを抜かしていたギャツビーに非があるのだとするならば、全く救いの無い話で気の毒としか言いようがない。


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初めての病院?

2013-06-21 17:39:12 | Weblog

岩手県議、県立病院に立腹「会計せず帰った」ブログ炎上(河北新報) - goo ニュース

盛岡市の県立中央病院で検査料を支払う際、職員に「241番の方」と呼ばれたことに腹を

立て「ここは刑務所か 名前で呼べよ」と思い、「会計ができましたので、窓口にお越し

ください」と言われて、「俺は15000円も払うんだ。お前が取りに来い」と考え、「会計を

すっぽかして帰った」などどブログに書き込んだ岩手県議の小泉光男の関して、誰もが

思うであろうごく基本的な疑問は、この56歳にもなろうとする男は、今まで病院に行った際

にはどのように対処していたのかということである。まさか56歳にして病院初体験なわけ

でもないだろうし、本人が至って健康だったとしても奥さんや子供たちに付き添いで行くこと

はあっただろうし、大体最近はどこの大病院でもプライバシー保護のために番号で呼んで

いるはずだし、病院でなくても銀行などでも番号で呼んでいるだろうし、今まで全ての会計

をすっぽかして帰っていたならばなかなかイタい男である。


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