原題:『Ted 2』
監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン/アレック・サルキン/ウェルズリー・ワイルド
撮影:マイケル・バレット
出演:マーク・ウォールバーグ/アマンダ・セイフライド/ジェシカ・バース/モーガン・フリーマン
2015年/アメリカ
子供を巡る「闘争」について
前作でさえネタを理解するのに苦労したのに、本作はさらにネタが細かくなって自分がどこまで理解できているのかさっぱり分からないのであるが、クライマックスでコミコンを舞台に通常ならば絶対に出会うことがない様々な人気キャラクターを戦わせるというアイデアは上手いと思った。作品前半のテッドと妻のタミ・リンの夫婦喧嘩のシーンにおいてハンディーカメラによるブレる映像が喧嘩の生々しさを上手く表していた。
ここではカメオ出演のリーアム・ニーソンに触れておきたい。リーアムはテッドが働いているスーパーを訪れ、「Trix」というシリアルを買おうかどうしようか迷っている。リーアムは「Trix」が子供専用のシリアルだと思い込んでいるのである。それに対してテッドが、「Trix」は大人が食べても大丈夫だと教え、それを信じてリーアムは恐る恐る買って帰るのであるが、最後になって顔に怪我を負ったリーアムが「Trix」を持って再びスーパーを訪れて本作は終わる。リーアムに何が起こったのか想像を逞しゅうするならば、リーアムは「Trix」が子供用だと妄信している「子供ギャング」たちに襲われたのである。そしてそれは子供を巡って右往左往させられたテッドたちにも当てはまり、本作を暗示しているのである。
アレックス・ロドリゲスの精子が使い物にならない棚に置いてあったことにがっかりしてしまったが、一番驚いたことは歌手のティファニー(Tiffany)が出演していたことをエンドロールで知ったことで、正直、全く気がつかなかった。教えられても分からないかもしれない。