MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

バカに寄り添う長く険しい道

2018-12-17 00:12:30 | Weblog

麻生氏「あれで暴力?」と擁護 自民党議員の暴言に
麻生氏 野党に「はめられた」 国会空転で立憲批判
麻生氏「はめられた」発言撤回 自民議員が小突いた問題
麻生財務相、「はめられた」発言を撤回=立法府に介入考えず

 2018年12月16日付毎日新聞の「日曜くらぶ」の「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムを読んで驚いた。ちょっと長くなるが引用してみる。

「この時(7日)の参院での混乱で、自民党の大家敏志議員が、立憲民主党の有田芳生議員の演説中に壇上に登って参院職員に怒鳴り散らして暴言を浴びせ、自由党の森裕子議員の演説中にも壇に上がった上に、立憲民主党の白真勲議員に暴力まがいの行動に出て、参院議長(伊達忠一自民党参議院議員)に向かっては『何やってんだ』と怒声を上げた。この時の暴挙について彼は議員運営委員会理事を辞任させられ謝罪したが、的外れな失言でおなじみの麻生太郎財務大臣は『あれで、暴力?』と、またというか、またまたというか、トンチンカンなかばい立てをして蒸し返した。
 なんでも『(野党に)はめられた』のだそうだ。『はめられた』のならば辞任も謝罪もしなければいいではないか。麻生氏はつい先日も、福岡市長選の応援演説で、東京大出身の北九州市長を『人の税金で学校に行った』となじっていたが、誰か彼の口に校閲をかける装置を取り付けてはくれないか。」

 参院の混乱はニュースで知ってはいたが、報道を見た限りでは、例えば、山本太郎参議院議員の「牛歩戦術」と森裕子参議院議員の「牛タン戦術」(共に自由党)ばかりが話題になっていて、それで混乱しているものとばかり思っていたのだが、まさか与党の自民党議員が「事件」を起こしていたことなど全く知らなかった。問題だと思うのは大家敏志議員の暴挙をニュースとして取り上げなかった報道番組という以上に、もしかしたら大家敏志議員の暴挙を各局の報道番組が把握していなかったかもしれないという可能性である。報道番組が議会運営を見ながら空しくなって「報道」を諦めてしまったら本当に終わりだと思う。
 麻生太郎副首相は刑務所に頻繁に入っている人に対して「人の税金でメシを食って」という言い回しの「応用」のつもりなのだろうが、河野太郎外相の「次の質問どうぞ」と同様にギャグのつもりで言って完全にスベり倒したのである。政治ジャーナリストの田崎史郎は自民党寄りの論客だと思うが、その田崎でさえ河野太郎に関して同じ国会議員ならば対等に話をするが、記者に対しては「上から目線」でインタビューに答え「相手によって態度を変える」とテレビ番組で言っていたから相当なのだと思う。


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