MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『かぞくいろ - RAILWAYS わたしたちの出発 -』

2019-01-05 00:54:41 | goo映画レビュー

原題:『かぞくいろ - RAILWAYS わたしたちの出発 -』
監督:吉田康弘
脚本:吉田康弘
撮影:柴崎幸三
出演:有村架純/國村隼/桜庭ななみ/歸山竜成/木下ほうか/筒井真理子/板尾創路/青木崇高
2018年/日本

大切な人を探す方法の類似性について

 平成29年4月28日に夫の修平を亡くした主人公の奥薗晶は連絡がつかない義父の奥薗節夫を訪ねるため、連れ子の駿也を連れて鹿児島へ向かう。修平と節夫は前妻を亡くした時、駿也の親権を巡って口論となり絶縁していたのである。晶は収入を得るために節夫が勤める肥薩おれんじ鉄道に運転士として採用され、6月から研修に入り、10月25日に終了証書をもらう。
 個人的に気になったシーンは駿也の両親に思いを込めて書いた「偽の」作文の発表会に晶がやって来て口論になった際に、駿也は晶に「晶が死ねばよかった」と口走ってしまい、晶は家出をしてしまうのであるが、節夫は晶が修平との思い出の場所だった鉄橋にいると予想して実際にそこに佇んで走る電車を見ている晶を見つけるのである。
 どうでもいいシーンであるが、『スマホを落としただけなのに』(中田秀夫監督 2018年)において、事件後、行方をくらましていた主人公の稲葉麻美を探すために彼氏の富田誠が二人の思い出の場所だったプラネタリウムを訪れると一ヵ月後に麻美を見つけるというストーリー展開が似ていたから個人的に印象深かったのである。


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