Warakurna - Midnight Oil
ミッドナイト・オイルが1987年にリリースした『ディーゼル・アンド・
ダスト(Diesel and Dust)』に収録されている「ワラクルナ」を和訳してみる。
「ワラクルナ」とは西オーストラリアのゴールドフィールズ・エスペランス地域に
位置するアボリジニ―(オーストラリア先住民)の居住地域である。
「Warakurna」 Midnight Oil 日本語訳
アリスと同様に
レッドファーンには何不自由なく物がある
ここはバッキンガム宮殿ではない
ここは王領地で
今では放棄されて荒涼とした土地だ
ここは俺たちの土地ではない
水槽の中に住んでいる者もいれば
赤レンガの平屋に住んでいる者もいる
十分なんだ
法律は花崗岩に刻まれて
風と雨で研ぎ澄まされている
「白い法律」が間違っていることはあっても
「黒い法律」は心強い
ワラクルナでは車が走っている
水たまりの水を飲んではいけない
マーガレット・コート(オーストラリアのテニス選手)が店舗の壁で壁打ちをしている
質の悪い酒屋を潰せばおまえの魂は救われる
笑っている者もいれば
全くものを学ばない者もいる
この土地が変わらないのであるならば
燃えつきなければならない
眠っている者もいれば
思慕の情を寄せる者もいる
この土地が変わらないのであるならば
燃えつきなければならない
俺たちが呼吸しているのは
ディーゼルエンジンの匂いとほこり
この土地が変わらないならば
俺たちは何も学ばない
生きている者もいれば
絶対に死なない者もいる
この土地は変わらなければ
嘘をつかなければならなくなる
学ぶ度に戻って来る者がいる
この土地が変わらないのであるならば
燃えつきなければならない
ワラクルナではラクダたちがぶらついている
炎は温かく
犬たちは凍えている
テレビドラマ『ネイバーズ』の主人公のジャック・ラシターが
ここにいなかったとしても
黒人は無数の恐怖に脅えている
笑っている者もいれば
全くものを学ばない者もいる
この土地が変わらないのであるならば
燃えつきなければならない
学ぶ度に戻って来る者がいる
この土地が変わらないのであるならば
燃えつきなければならない
この土地が変わらないのであるならば
燃えつきなければならない